ディスカッションの様子 photo: Masaru Kaido 去る2013年8月3日、「建築と音楽」をテーマとしてシンポジウムが開催された。音楽のあり方を問う試みを展開する蓮沼執太、内田学、小野寺唯の議論に藤村が招かれた格好である。デジタル技術の発達を前に空間の重要性が再認識されている点と、聴く側に音像が委ねられていたり干渉を前提にするなど、参加がポイントになっている点に建築と共通した問いを確認することができた。 音を取って「音楽」にしていく体験 小野寺 蓮沼さんが以前やられていたアサヒ・アートスクエアでのインスタレーション作品は、来場者も含めたパブリックな場で音楽が生まれてきているというのが面白いと思いました。藤村さんの、パブリックミーティングの積み重ねで作品が生まれてくるという話と共通する部分があって、プロセスの蓄積が完成物をユニークにしていると思います。 蓮沼 2012年の