◆あす授賞式と講演 「源氏物語」研究の第一人者と言われる日南町出身の国文学者、池田亀鑑(き・かん)(1896〜1956)を顕彰して作られた「池田亀鑑賞」(朝日新聞鳥取総局など後援)の第2回の受賞者に天理大学付属天理図書館の司書、岡嶌偉久子さんの「源氏物語古注集成第23巻林逸抄」が選ばれた。 亀鑑は、中古・中世文学を研究。東大教授などを務め、「研究枕草子」「源氏物語大成」など多数の著書を残している。同賞は、町民ら有志でつくる「池田亀鑑文学碑を守る会」が一昨年、創設。源氏物語を中心に平安文学に関する分野で顕著な功績のあった研究に贈られる。今回は全国の4人4作品の中から選ばれた。 岡嶌さんは松江市出身。図書館で古書の目録を作成する傍ら、平安文学を研究。受賞作は、室町時代末期の源氏物語の注釈書「林逸抄」を翻刻した。2011年には、平安時代の文学・語学研究で新進・中堅の女性研究者を対象にした関