本文章の文責は英-Ranにあります。ご意見、ご感想、ご批判などはarn@cafe.email.ne.jpまでお願いします。本文章は著作権や出所が明示される限りにおいて、自由に配布して頂いてかまいません。 はじめに 東谷暁というジャーナリストが書いた「エコノミストは信用できるか」という本がある。この本は、誤解に基づくインフレ目標批判をしていることもあって、真っ当な経済学徒の評判は極めてよろしくない。しかし私の読んだ限りでは、この本は紛れもなく良書である。各種経済論理をまとめあげ整理したその手腕、努力は間違いなく賞賛に値する。 本書の特徴はエコノミストの主張の一貫性を頼りに「エコノミストの格付け」を行う点にある。数多くのエコノミストの言論を記録し、その変遷を調査することによって不誠実なエコノミストをあぶり出すという行為は確かに重要である。日本最大の経済紙、日経新聞のいい加減さを白日の下に