これが人材の輩出帰還としての重要性を持ち始めたのは、何時頃からなのだろうか。高等教育機関として、教育を望む人達に教育サービスを提供するこのビジネスモデルの今後は、どうなるのだろうか。 数字を引っ張ってくる労力も惜しいし、時間もないので、とりあえず可能性を列挙してみようと思う。別に厳密な議論をするつもりはない。少し考えればわかる範囲での思考をしてみよう。 大学卒業という資格が知識生産階級として生きるために必須となったのは、実はそれほど昔の話ではない。そもそも、日本が高等教育機関を整備したのは、明治よりも後のことと言えるだろう。日本に限らずとも、大学を卒業すること、というのが非常に重要であると思われるようになったのは長い視座でみれば、 最近のことと言える。厳然たる存在感と、権威を持って存在しているこのビジネスモデルも、ただそこに座していればその地位を保てるわけではない。絶対君主制も崩れた。