旧式兵器勉強家 BUN bun@platon.co.jp 連日、酒浸りの自堕落な甘い日々を私同様お楽しみの皆さん、今晩は久々に酒とクスリを断ち、読書に勤しむと致しましょう。 今回取り上げた「航空朝日」は戦前戦中の日本の代表的航空雑誌ですが、その中でも二六〇五年、すなわち昭和二十年の二月号を端から端まで読んでみたいと思います。既に神風特攻隊は出撃を繰り返し、硫黄島から沖縄へと米軍の進攻が予想され、空母機動部隊が事実上解散したこの時期に、日本の航空雑誌は何を取り上げ、何を読者に伝えていたのでしょう。神州日本の不滅を信じて一億総特攻を声高らかに宣伝していたのでしょうか?本土決戦体制に如何に国民は協力すべきかを説いていたのでしょうか?それとも、極端な情報統制の下、伝えるべき内容も無くスカスカの初心者向け教育雑誌に成り下がっていたのでしょうか? それもこれも、ただ一部を意識的に引用した物を読んだり、