僕が実走行における講習会を開催する時は、必ずといって良いほど「フルブレーキングの講習」を行う。ロードレーサーにはブレーキが付いているから、握れば止まる。しかし、本当にブレーキの性能をフルに使っているか?制動距離(止まる時の距離)を短くする事で防げる事故だってきっとあるはずだ。ロードレーサーに乗っている人達には、交通事故における加害者にも被害者にもなって欲しくないから、「速く走る事よりも早く止まる」事の方が重要だと思っている。特にホビーレーサーの方には。 僕が講習会を行うのは、時速30kmであるポイントに進入し、そこからフルブレーキをかけて「何mで止まれるか?」を計るものである。登録してレースをしている方レベルだと、3m前後で止まる事が出来る。しかし、自転車暦5年以上のベテランと言われる方でも15mを超える場合もある。これまでの感覚で言うと、だいたい20人中、3m以内で止まれるのは2〜3名で