世界有数の旅行予約サイトであるブッキング・ドットコム(Booking.com)が、日本国内で違法行為である「白タク」の手配を斡旋しているという記事は、ライドシェア解禁を前に衝撃を与えた。 ブッキング・ドットコムはこの数か月で、国内では宿泊施設への未払い問題、世界的にはシステムへの不正侵入によるカード情報の漏洩が明らかになるなど、利用者の間でも問題の多い旅行予約サイトであるという認識が広まっている。一方で、旅行業法は日本国外の企業に適用できないといった法の限界もあり、監督官庁も対応に苦慮しているというのが現状のようだ。 空港での「白タク」は、中国人観光客が増えた2018年ごろから報道が増え、問題となっていた。主に中国人観光客が利用しているとみられ、料金の収受を渡航前に済ませていることや、ドライバーが「友達を乗せている」と主張するなど、取り締まりの難しさもみられた。 ”無法地帯日本”を体現した