April 17, 2007 拒絶の壁 カテゴリ:カテゴリ未分類 『マネー・ボール』を読んでいて、思わず声が上がった。 もう、数回は読んでいる。 何で、見逃していたのかわからない。 「野球抄」を書いたビル・ジェイムズのくだりである。 -守備力や投手力でなく攻撃力にとりわけ固執し始めた理由は、打撃の数字が”言葉の力”を持っているからだ。”心象数字”とジェイムズは名づけている。文学の薫りがする数字。読み取ると、情景が思い浮かぶ。- この気付きが、これから膨大な文章量をもって、説明することのすべてともいえる。 ジェイムズは、新聞に載っているボックススコア(よく新聞で見る打率とかが書いてあるやつである)を収集して、野球統計に革命をもたらした変人で、『マネーボール』はその理論に従ってアスレチックスのGMとして活躍しているビリー・ビーンを描いた本である。かなり話題になった本なので、おそらく多くの方が読