1968年にイギリスで生まれ、現在、世界109都市で展開されているシティガイド『タイムアウト』。2009年、その東京版である『タイムアウト東京』を立ち上げたのが伏谷博之さんです。 ▶【前編】「旅がすぐそばにある暮らし」を日本に浸透させるために 後編では、伏谷さんの仕事観を中心にお話を聞いていきましょう。 価値観を形成した音楽の存在 1990年、当時大学3年生だった伏谷さんは、音楽誌でタワーレコードのスタッフ募集の記事を見つけ、アルバイトとして入社しました。その後、いちスタッフから、店長へ、さらに代表取締役へ、最終的には最高顧問に就任し2007年に退社します。タイムアウト東京株式会社を立ち上げたのはその後の2009年。その歩みからは、「5年後はこうなっていたい」といった仕事をしていくうえでのビジョンはもたずに、目の前のことにひたすら全力に取り組んできたのだろうなという印象を受けます。 実際の