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ブックマーク / www.natureasia.com (8)

  • 気候変動:北極海の海氷減少が米国西部の山火事の増加に結び付いている可能性 | Nature Communications | Nature Portfolio

    北極における海氷の減少が米国西部における山火事活動の増加に寄与していることを示唆するモデル化研究について報告する論文が、Nature Communications に掲載される。この知見は、人為起源の気候変動が北極の極端な気象現象に及ぼす影響を示している。 米国西部の山火事は、近年、発生頻度も深刻度も高まっている。北極の海氷の減少が温帯・亜熱帯地域の極端な気象条件に影響を与え得ることを示す証拠がいくつか得られているが、山火事への影響は明らかでない。 今回、Yufei Zou、Hailong Wangたちは、過去40年間の山火事の発生件数、海氷密接度と気象条件に関するデータを統合し、これらの要因の関係を調べるためにモデルによるシミュレーションを行った。Zouたちは、7~10月の北極の海氷密接度の低下と、それに続く9~12月の米国西部での大規模な山火事の発生確率の上昇との関連性を明らかにした。

    気候変動:北極海の海氷減少が米国西部の山火事の増加に結び付いている可能性 | Nature Communications | Nature Portfolio
  • Nature ハイライト:群集の危機:導入された捕食者への恐怖が島嶼生態系の種の共存を崩壊させる | Nature | Nature Portfolio

    実験開始前に16の島嶼で最上位捕者だったブラウンアノール(Anolis sagrei)。 Credit: sdbower / iStock / Getty Images Plus Credit: sdbower / iStock / Getty Images Plus 今回R Pringleたちは、島嶼生態系への捕者導入がどのように他の種に影響を及ぼすか調べている。著者たちは、アノールトカゲの一種である半地上性のブラウンアノール(Anolis sagrei)が在来の最上位捕者であったバハマの16島嶼において、別のアノールトカゲである樹上性のAnolis smaragdinusと、両者の捕者となるゼンマイトカゲの一種である地上性のLeiocephalus carinatusを、それぞれ単独で、または共に導入した。その後著者たちは、この3種の個体群サイズ、生息地利用、物を6年にわたっ

    Nature ハイライト:群集の危機:導入された捕食者への恐怖が島嶼生態系の種の共存を崩壊させる | Nature | Nature Portfolio
    midori_no_kaze
    midori_no_kaze 2019/06/06
    “捕食への恐怖によって、ブラウンアノールが樹上に安全を求め…A. smaragdinusが絶滅…「避難競争」の例は、最上位捕食者は必ずしも生物多様性の増大を促進せず、捕食のリスクによって種の共存が不安定化し得る”
  • 【気候変動】森林管理は単純明快な気候変動緩和策ではない | Nature | Nature Research

    気候変動の緩和に役立てることを目的としたヨーロッパの森林管理方法はいずれも、気候に関するパリ協定の目標を完全に達成できるものになっていないという研究結果を報告する論文が、今週掲載される。著者たちは、今後の取り組みでは、気候変動の影響を軽減しようとするのではなく、気候変動から森林を守ることに注力するのが望ましいと主張している。 パリ協定では、産業革命前から21世紀末までの全球気温の上昇を摂氏2度未満に抑える上で、森林管理が役立つことが前提になっている。しかし、大気中の二酸化酸素を森林に隔離する方法には、想定外の副作用が生じる可能性がある。森林管理が変更されると、例えば、地表面の反射能が低下して、太陽放射の吸収量が増加し、地表温度が上昇する可能性がある。そうした影響によって炭素吸収量の増加による恩恵がどの程度相殺されてしまうのかを調べるための研究が必要となっている。 今回、Sebastiaan

    【気候変動】森林管理は単純明快な気候変動緩和策ではない | Nature | Nature Research
  • 【生態学】マラ-セレンゲティの「手付かずの」自然は数千年にわたる牧畜が築き上げたものだった | Nature | Nature Portfolio

    マラ-セレンゲティのようなアフリカの草原は、数千年にわたって遊牧民によって支えられ、豊かになったことを報告する論文が、今週掲載される。この新知見は、マラ-セレンゲティを手付かずの自然のままのサバンナだとする従来の考え方に異論を唱えるものとなっている。 草原は、大型の野生哺乳類集団に加えて、牧畜民とその家畜を支える上で重要な役割を果たしている。一方で、自由に歩き回る家畜の群れはこれまで、景観破壊に関わっていると考えられてきた。最近の研究では、家畜が一夜を過ごす囲いの中に堆積する畜産廃棄物が肥沃なホットスポットとなって植物の成長と草原の多様性を促進することで、景観を豊かなものにしていることが明らかになった。ただし、この効果がどれほど長く継続するかは、現在のところほとんど分かっていない。 今回、Fiona Marshallたちの研究グループは、ケニア南西部のナロック郡にある3700~1550年前

    【生態学】マラ-セレンゲティの「手付かずの」自然は数千年にわたる牧畜が築き上げたものだった | Nature | Nature Portfolio
    midori_no_kaze
    midori_no_kaze 2018/09/09
    “分解された畜糞堆積物には、周辺の土壌に比べて栄養素と重窒素同位体が多量に含まれ…この肥沃化が最長3000年間継続…アフリカのサバンナが、…牧畜民の影響を数千年間受けてきたことを示唆”
  • 古代マヤ文明による森林伐採が土壌炭素の貯蔵に影響を及ぼした | Nature Geoscience | Nature Portfolio

    グアテマラとユカタン半島の土壌中に炭素が貯蔵された期間は、古代マヤ文明による森林伐採のために短くなったことを報告する論文が、今週発表される。この知見から、同じような熱帯地域における森林伐採は、そこに横たわっている土壌が炭素を隔離する能力に影響を及ぼす可能性があると考えられる。 土壌は大量の有機炭素を保持しており、それらを大気から何千年以上にわたり隔離することができる。そうした土壌を覆う植生に対するかく乱は全て、炭素貯蔵に影響を及ぼすと考えられているが、その影響は土壌の種類と干渉の性質によって変化し得る。 Peter Douglasたちは、マヤ低地の土壌中の有機炭素の残存期間の過去3500年にわたる変化を、ろう(植物の葉が産生し、湖の堆積物に保存されていたもの)の年代を基に調べた。その結果、ろうの土壌中の残存期間は、土地利用が集中的に行われていた時期に減少し、マヤ文明の人口密度が低下していく

    古代マヤ文明による森林伐採が土壌炭素の貯蔵に影響を及ぼした | Nature Geoscience | Nature Portfolio
    midori_no_kaze
    midori_no_kaze 2018/08/22
    “マヤ低地の土壌中の有機炭素の残存期間の過去3500年にわたる変化を、ろうの年代を基に調べた…結果、ろうの土壌中の残存期間は、土地利用が集中的に行われていた時期に減少…”
  • 岩井 優和氏:コケの光合成に知る植物の進化 | 著者インタビュー | Nature Plants | Nature Portfolio

    2015年2月号掲載 葉緑体には、光を吸収し、そのエネルギーを光合成反応に供給するタンパク質がある。コケ植物でこのタンパク質を詳しく調べた岩井優和研究員は驚いた。そこには、何億年も昔に起きた植物進化の過程をのぞき見る発見があったのだ。 ―― 植物は集光アンテナで光をつかまえるのですね。 図1:植物の葉に含まれる葉緑体のイメージ図 葉緑体内部のチラコイド膜に、集合アンテナタンパク質が存在する。集合アンテナタンパク質は、光化学系複合体(PSIとPSII)という多数のタンパク質からなる複合体を形成する。a:一般的な植物の葉、b:緑色の粒が葉緑体、c:葉緑体の断面図、d:チラコイド膜は光合成の反応が起こる場所で、多数のタンパク質が含まれる。 | 拡大する

    岩井 優和氏:コケの光合成に知る植物の進化 | 著者インタビュー | Nature Plants | Nature Portfolio
  • 高山 誠司氏、久保 健一氏:植物は自分と他者を区別する | 著者インタビュー | Nature Plants | Nature Portfolio

    高山氏: このアブラナの写真を見てください(図1)。同じアブラナでも、非自己(他の植物体)の花粉が雌しべに付いたときにだけ、変化が起こります。 非自己の花粉は水を吸って膨らみはじめ、花粉管が下方に伸びていきます。そして、花粉に含まれていた精細胞が、花粉管を通って雌しべの根元にまで運ばれ、卵細胞と受精して種子が作られます(図2)。 多くの植物は、自己の花粉を排除する性質(自家不和合性)を持っています。近親交配が起こると遺伝情報の多様性が失われていきますが、それを避けるような性質が進化してきたと考えられます。花粉を識別するのにどのような仕組みが働いているのかは謎で、人々は長い間不思議に思っていました。ダーウィンもその一人だったようですが、最近研究が進み、ようやく分子レベルの仕組みが明らかになってきました。 S遺伝子が自己と非自己の認識を決める ―― これまでの研究で、どのようなことが明らかにな

    高山 誠司氏、久保 健一氏:植物は自分と他者を区別する | 著者インタビュー | Nature Plants | Nature Portfolio
  • Nature ハイライト:地下の生物多様性が地上に及ぼす影響 | Nature | Nature Portfolio

    生態学:地下の生物多様性が地上に及ぼす影響 2014年11月27日 Nature 515, 7528 地下の生物多様性は人目に付くことも気に留められることもほとんどないが、地下に生息する微生物および動物の極めて高い多様性が、生物多様性の全体像や陸上生態系の機能を形作るのに大きく寄与していることを示す証拠が増えつつある。R BardgettとW van der Puttenは今回、地下の生物多様性の生態的および進化的な役割に関する最近の研究を検討するとともに、環境変化に対する陸上生態系の生態的および進化的応答に土壌の生物多様性が与える影響の解明につながるであろう領域や研究について概説している。

    Nature ハイライト:地下の生物多様性が地上に及ぼす影響 | Nature | Nature Portfolio
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