2019年の「桜を見る会」であいさつする安倍晋三前首相。この頃がまさに「我が世の春」だった/東京都新宿区の新宿御苑 (c)朝日新聞社 AERA 2020年12月7日号より 「桜を見る会」の前夜祭費用を安倍前首相側が補填していた問題に捜査の手が迫る。退陣からここに至る流れを決定づけたのは2月に示されたある文書だった。AERA 2020年12月7日号から。 【図を見る】開催費補填が公職選挙法違反にあたるのか? * * * 「自民党総裁としての考え方は相当詳しく読売新聞に書いてありますから」 安倍晋三前首相は2017年の憲法記念日に、国内最大の販売部数を誇る読売新聞に自らの憲法改正に関する意見を独占インタビューという形式で掲載させ、国会でこう言い放った。あれから3年。今度はその読売新聞に、自らの政治家としての進退に関わる大スクープをすっぱ抜かれることになったのだ。 「桜を見る会」の前日に都内