日本で2月17日に新型コロナウイルスのワクチンが承認されてから、1ヶ月ほどが経とうとしている。日本ではまだ医療従事者など一部の人のあいだでしか接種が行われていないが、いち早くワクチン接種を導入していたイスラエルでは、2021年2月の時点で国民の半数以上が(2回接種するタイプのワクチンの)1回目の接種を完了。70歳以上の高齢者の80%以上が2回目の接種を完了している。 そんななか、2月24日、アメリカの医学雑誌『New England Journal of Medicine』にイスラエルで行われたワクチンの効果を検証する大規模な研究の結果が掲載された(※1)。その内容をもとに、現時点でわかっている新型コロナウイルスのワクチンの有効性について解説したい。 速やかに大規模研究ができた理由 イスラエルでは予防接種開始後から、国内の感染者数が減少している。ワクチンの効果ではないかといわれているが、予
![新型コロナワクチン接種後、感染しない?マスクはしなくていい? 最新研究でわかったこと(松村 むつみ)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/1e5e5a01b35ed22738252c1969021f5cfec6a54d/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fgendai-m.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Ff%2F9%2F1200m%2Fimg_f96b8630c16fc879efc9bf67766b12e183699.jpg)