渡辺明名人との対局に勝利し、感想戦に臨む藤井聡太棋聖=静岡県沼津市で2021年7月3日午後7時24分(代表撮影) 将棋の藤井聡太棋聖(18)に渡辺明名人(37)が挑戦する第92期棋聖戦五番勝負(産経新聞社主催)の第3局は3日、静岡県沼津市で行われ、藤井が100手で勝ち、3連勝でタイトル初防衛を果たした。18歳11カ月での初防衛は、1991年に屋敷伸之九段が達成した最年少記録(19歳0カ月)を抜き、史上最年少となる。また、昨年獲得した王位と合わせタイトル通算3期となり、九段に昇段。2005年に渡辺が記録した最年少九段昇段(21歳7カ月)も更新した。九段は段位の最高位。 前期に棋聖を失冠した渡辺にとってはリターンマッチだったが、タイトル戦で自身初のストレート負けを喫した。既に獲得している名人、王将、棋王に続く「4冠」を目指したが、ならなかった。