不動産投資は国債や株式投資よりも長期安定収益を得るのに向いている。ゆえに「利回り」に意識が行きがちにもなる。しかし、誰にでも当てはまる「良い物件」は無いだろう。投資する目的によって良くも悪くもなり、判断項目を変えるべきなのだ。 利回りを意識しすぎて投資に失敗した例も少なくない。 利回りの高さはリスクの高さに比例していると言われており、リターンとリスクは表裏一体の関係ということは忘れてならない。 例えば、地方都市の安くて高利回りの物件があったとしても、人口減少や人口格差が目立つ地域では空室のリスクは高くなる。空室期間や家賃の下落などを長期的にみて考えると、むしろ東京都心部の不動産の方が利回りは低いが空室リスクを回避しながら安定して家賃収入を得ることができるのだ。 利回りを物件選びのポイントの一つとして見るのは間違いではない。 ならば失敗しないためにも「実質利回り」と「現況」を基準に考えること