長い歴史をかけて伝統を築きあげ、ブランドを確立した著名な腕時計のほとんどにはコピーモデルやイミテーション・モデルが存在する。ある意味、“パチモノ”が存在することは、そのブランドが圧倒的な認知度を得ていることの真実の証明でもある。 筆者は、“パチモノ”には、専門家でも本物と区別のつかないほど精巧な“デッドコピー・モノ”から、誰もが一目見ただけで”偽物”と見抜ける”ジョーク・モノ”の2種類があると思っている。しかし、コピー商品もジョーク商品も、相手が投資したデザインを盗用して売り上げを狙っている点は同様だ。 あまりにも似たデッド・コピー商品は明らかに本家の売り上げを削り取るので、本家から見ても猶予はないだろうが、ジョーク商品は、大きな心をもって見れば、本物へのオマージュとも、いずれは本物が売れる前提となる周辺機器とも考えられないことは無い。 日本のほとんどの産業も、最初は欧米諸国のデザインコピ
![フランク・ミューラーのジョーク腕時計「フランク三浦」を衝動買い (1/2)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/ad90ceeca9f84930484d3c71d68d6a859950b21c/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fascii.jp%2Fimg%2F2011%2F06%2F22%2F1511462%2Fl%2F54607b2571fd089a.jpg%3F20200122)