「森友疑惑」の再炎上で安倍晋三首相への国民の不信、不満が高まる中、小泉純一郎元首相とその次男の小泉進次郎自民党筆頭副幹事長の言動が物議をかもしている。 森友問題に関わる財務省の公文書改ざん事件について、純一郎氏は「(財務省が)忖度したんだよ」と断言し、進次郎氏は「権力は必ず腐敗する、ということではないか」などと政権全体の責任との見方を強調する。窮地に立つ首相にとってはいずれも耳が痛い発言で、永田町では「小泉父子鷹の乱」(自民幹部)とのささやきも広がる。 政権側は「恩師」と「立役者」の批判にだんまり もちろん、両小泉氏は「政治家としてはまったく別人格」(純一郎氏)とそろって、"連係プレー"を否定する。しかし、父は元首相で息子は「未来の首相」が確実視されるという父子の発信力の強さは、両氏の国民的人気を背景としたもので、その時々の発言が政権運営に与える影響も小さくない。1強政権維持の源泉ともされ