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ブックマーク / www.newsweekjapan.jp/column (5)

  • 「建築のジェノサイド」に気付かない日本

    今週のコラムニスト:レジス・アルノー 〔9月3日号掲載〕 鎌倉を世界文化遺産に登録しないように──ユネスコ(国連教育科学文化機関)の諮問機関イコモス(国際記念物遺跡会議)がそう勧告したことを受け、松尾崇・鎌倉市長と黒岩祐治・神奈川県知事は会見で無念さをにじませた。 鎌倉市当局は中世の都市としての「物的証拠が不十分」と指摘されたことを認め、私にこう説明した。人類の遺産として保護する価値があると世界に認めてほしいのは、鎌倉を取り囲む山々とその麓に点在する寺院や遺跡だ。そこに日独自のサムライ文化があると自分たちは考えているが、イコモスにはその意図が十分伝わらず、「武家の古都」とする根拠が不十分だと判断された、と。 黒岩知事は今回の勧告に「目の前が真っ暗になるような衝撃を受けた」と語った。こんな妥当な判断に衝撃を受けているようでは、知事の体が心配になる。そもそも県の誇る珠玉・鎌倉がじわじわ破壊さ

    migurin
    migurin 2013/09/11
    まあ正論やな。京都でも鎌倉でも同じやろどんどん壊してクソみたいな箱物建ててる。上海と一緒。日本人にはその感覚は理解できないよきっと。産業構造から見直さないと無理やけど、利権が絡みすぎて絶対無理と断言。
  • 政治家を育てる質問

    12月16日の衆議院選挙投票日。テレビ東京の開票特番「池上彰の総選挙ライブ」を担当しました。 放送中から思わぬ反響をいただき、テレビ東京にはいまも再放送やDVDの発売を求める声が寄せられているそうです。 テレビ東京の人たちはもちろんのこと、外部スタッフが総力を挙げて制作・放送したものですから、当然の評価とはいえ、その一翼を担った私も嬉しく思います。 いつも「いい質問ですね」が口癖の私としては、視聴者に「いい質問ですね」と言ってもらえる内容を目指したからです。 ただ、党首や候補者への私のインタビューは、ジャーナリストとして当然のことをしたまでで、これに関する評価は面映ゆいものがあります。 というのも、たとえばアメリカテレビ政治番組なら、政治家に対しての容赦ない切り込み、突っ込みは当然のことだからです。 日なら「失礼な質問」に当たるようなことでも、平然として質問をしますし、質問を受けた側

    migurin
    migurin 2012/12/24
    今の政治家を育てたのはジャーナリスト。でもそのジャーナリズムを育てたのは視聴率至上主義と、すぐに気分を害される視聴者様。雑誌社を襲撃するようなタレントを持ち上げる国民性ではないでしょうか。
  • NY地下鉄で死ぬ直前の男の写真が撮られたとき、他の乗客は何をしていたか

    ニューヨークのタブロイド紙『ニューヨークポスト』が火曜、前日に地下鉄駅で起きた事故を報じた。いや、正確には事故になる瞬間を報じたと言った方が正しいだろう。 乗客同士の言い争いで50代の男性がホームから突き飛ばされ、そこに入ってきた電車に挟まれて死亡した。ニューヨークポストが1面で大きく掲載した写真は、ホームに手をかけ数メートル先に迫った電車のほうを振り返った男性の姿を捉えている。タイトルは、「万事休す、線路に突き落とされた男が死に行く瞬間」。 この事件は、いくつもの意味でいたたまれない気持ちにさせる。 まずジャーナリズムの観点から、こんな写真を載せる必要があったのかという点。数秒後に死のうとしている人間の姿を晒すことに、センセーショナリズムを煽る以外の意味があるのか。 もし事故の様子を伝えることが目的だったのならば、文章で説明し、写真は意図的に掲載しないという選択肢もあっただろう。だが同紙

    migurin
    migurin 2012/12/05
    『「その瞬間」を捉えた記録を「後で」シェアすることに意識の重心が移ってしまい、その瞬間自体への認識力が弱体化しているということ』カメラ脳の恐怖というタグが見なくても見えます
  • スカイツリーは東京衰退のシンボルだ | TOKYO EYE | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    今週のコラムニスト:レジス・アルノー パリにモンパルナス・タワーが完成したのは1972年。フランスで一番高い超高層ビルとして、街の中心部に誕生した。この建物は当時、現代化への道をひた走る「新生フランス」をリードする「新生パリ」のエスプリのシンボルして期待された。それは「ほかの先進工業諸国に遅れを取るものか」という意思表示だった。 だがその外観はといえば、六木ヒルズよりはややマシという程度の醜悪さ。時とともに、モンパルナス・タワーは大きな過ちだったことが明らかになってきた。パリの景観を壊しているのだ。 パリは歴史的に「平ら」な都市だ。太陽の光はまっすぐ地面に届き、木々はすくすくと育つ。たちの悪い旅行会社にそそのかされでもしない限り、モンパルナス・タワーを訪れる日人観光客などいないだろう。パリにはこんなジョークもあるくらいだ。「パリで最も美しい景色は、モンパルナス・タワーからの眺め。なぜか

    スカイツリーは東京衰退のシンボルだ | TOKYO EYE | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
    migurin
    migurin 2010/12/21
    スカイツリーは僕も最初は東京タワーの美しさには足元にも及ばない醜悪さできらいだったけど最近ではなんだかもう滑稽でわりと好きです。東京ほど「滑稽」の似合う街はない。
  • 「神と銃」レーナード・スキナードが歌うアメリカ

    レーナード・スキナードの新曲「それは俺のアメリカと違う」 去る9月20日、レオナード・スキナーが77歳で死んだ。 レーナード・スキナードのバンド名の元になった人物だ。 高校の体育教師で、厳しく頑固で、長髪を絶対に許さなかった。髪を伸ばしていたロニー・ヴァン・サントはスキナーを揶揄して自分のバンドをレーナード・スキナードと名付けた。 そのロニーをはじめレーナード・スキナードのメンバーの大半が飛行機事故で亡くなったのは1977年10月20日だった。 ファンだった。74年の映画『ロンゲストヤード』で、バート・レイノルズがシトロエンで暴走するシーンで流れる「サタデー・ナイト・スペシャル」を聴いて夢中になり、ライブ盤は擦り切れるほど聴いた。 レーナード・スキナードの歌はこのうえなくアメリカ的だ。バカがつくほど単純で、自由だ。「シンプルマン」と「フリー・バード」の2曲がそれを歌っている。 「単純な男に

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