オーストラリア発SSWが放つ、シュールでユーモラスな歌詞世界 吸い込まれるように透き通った青い瞳を持つ、オーストラリアはメルボルンの女性シンガーソングライター、コートニー・バーネット。先頃リリースされた彼女のファーストアルバム『SOMETIMES I SIT AND THINK, AND SOMETIMES I JUST SIT』が、ここ日本でも注目を集めているようだ。 「シンガーソングライター」と書いてみたものの、彼女が奏でる音楽は、基本的にはバンドサウンドである。しかも、Pavement(1990年代に活動したアメリカのオルタナティヴロックバンド)やベックなど、90年代のアメリカ――グランジからローファイへと至る流れを彷彿とさせる、スラッカー(怠け者)風味のインディーロック。それは、彼女が注目されるきっかけとなった楽曲“Avant Gardener”を聴いてみれば、すぐにでも分かること