MVNOは死滅するのか? 大臣裁定申請を機に考えるその意義:ものになるモノ、ならないモノ(52)(1/2 ページ) 日本通信が総務省に対し、NTTドコモの接続料に関する総務大臣の裁定を求める申請を提出した。いったい何が問題なのか。そしてそもそも、MVNOがサービスを展開する意義とはどこにあるのか。 980円SIMで格安データ通信を提供する日本通信が総務省に対し大臣裁定を申請した。 大臣裁定というのは、事業者間で意見や主張が対立し協議が不調に終わった場合など、総務大臣に調停やお裁きを依頼する仕組みのこと。通信・放送行政における大岡越前のような役割を担っている。 日本通信は、2007年に合意した接続料の算定式をNTTドコモが一方的に変更したため、接続料が従来の1.7倍に値上がりすることを問題視し、「この事業モデル(MVNO)を完全につぶす」(同社リリースより)と訴えている。 ちょうどよい機会な