独身の子供がいる親同士が、子供の代理として参加するお見合いが16日、奈良市内で開かれた。20代後半〜50代後半の、結婚する気のない娘や離婚を経験した息子を抱える親ら約80人が参加。持参した身上書を交換し、懸命に“良縁”を探した。参加した親からは「子供の結婚を放っておけない」「藁(わら)をもつかむ気持ち」など切実な声が聞かれた。 ■事前にリスト 一般社団法人「良縁親の会」(京都市)が主催。県内を中心に、大阪、京都からの参加もあった。 事前に応募した参加者にはお見合いの数日前、参加者が代理を務める子供の年齢や結婚歴、職業、家族構成などが書かれたリストが送付されてくる。さらに参加者は、事前に名前や自己紹介文などを明記し、写真も添付した身上書を作製し、会場の奈良商工会議所に持参した。 お見合いの持ち時間は3時間。最初の1時間は、息子のいる親が、事前に“目星”をつけた娘のいる親のもとに駆け寄