【タランティーノの映画は「からあげクン」みたいなものである】 タランティーノさんの映画ってバランス悪いじゃないですか。『ここもうちょっと尺取ってくれたらもっと面白かったんじゃねーの?』って思うじゃないですか。ワタクシはよく思います。「ジャンゴ」でも思いました。『回想のくだりちょー面白そうじゃん!なんでこの程度の描写に留めるんだよ!』ってなったし、『なんでこの曲いきなしブツ切るんだよ!もっと聞きたいよ!』ってなったし、『このアクションシーン――ってもういいですね。ま、とにかく『なんなんだよ!』ってなるわけです。でも、そこがいいんですよね。 ローソンでからあげクン買って食い終わったらいつも思うんだよなあ、『あれ?これだけ?もう一個あったらイイのになあ』つって。でもこれってさ、間違いなく、その絶妙な「足りなさ」がキモなんすよね。『もう一個食いてーなー』という引きが次回購入に繋がる。浦沢直樹作品級