昨年12月の東京都知事選で、史上最多となる434万票を獲得し初当選した猪瀬直樹知事が20日、知事として初の都議会に臨んだ。 気合が入り過ぎたためか、注目された施政方針表明は、予定時間を30分以上もオーバー。閉会後は「これからは短めにしゃべります」と神妙だった。 猪瀬知事は「東京がいかに発展してきたかを理解する必要がある」と切り出すと、ノンフィクション作家として研究してきた日本の近現代史をひもとき始めた。「戦前も戦後も官僚主権が一貫している」と、得意の“霞が関”批判を展開しながら、「霞が関の壁を打ち破り、日本全体に改革のうねりを巻き起こしていく」と力を込めた。 その後も熱弁は続き、地下鉄一元化への取り組みや電力改革など、新年度予算案に盛り込んだ施策を細かく説明するので、議員からは「長いよ」のヤジも。結局、45分の予定が1時間17分の独演会となった。