山田寺跡で出土した三彩(右上)などの破片=奈良県明日香村の奈良文化財研究所飛鳥資料館中国山西省太原市の婁叡墓から出土した北斉の三彩陶器=弓場紀知氏提供山田寺跡の地図 【塚本和人】奈良県桜井市の山田寺跡(特別史跡、7世紀)で出土した焼き物「三彩(さんさい)」の破片が、国内で見つかった中国製陶器としては最古級の可能性が高いことが、兵庫陶芸美術館(兵庫県篠山市)の弓場紀知(ゆばただのり)副館長(東洋陶磁史)の調査でわかった。有名な唐(とう)三彩のルーツとされる北斉(ほくせい、550〜77)時代の陶器の可能性があり、飛鳥時代の国際交流を考える重要な資料になりそうだ。 続きを読む関連記事最古?の煮炊き土器 鳥浜貝塚で出土、福井・小浜で展示4/251万5千年前の煮魚? 縄文土器に痕跡、世界最古級4/11遺物分析、異なる結果 研究者3人、異例の試み4/9日本最古の製塩土器 千葉・八木原貝塚から出土4/