復元されている井戸。村が整備を予定するエリアが奥に広がる=奈良県明日香村発掘調査した奈良県立橿原考古学研究所による飛鳥浄御原宮正殿(中央)などの復元模型=奈良県橿原市の同研究所付属博物館飛鳥浄御原宮跡の地図 【天野幸弘、塚本和人】「日本国」が誕生した飛鳥時代をしのんでほしい――。奈良県明日香村が、1300年余り前の宮殿の復元に乗り出す。天武、持統両天皇の「皇居」にあたる飛鳥浄御原宮(きよみはらのみや=672〜694年)などの遺構上に早期に整備することをめざして、近く国や県と協議し、専門家らの検討委員会をつくるが、課題もある。 592年の推古天皇の即位から694年の藤原京(奈良県橿原市)遷都まで、今の明日香村を中心とする飛鳥地域が断続的に日本の首都だった。 2004、06年、村役場北側で巨大柱の大型建物跡(東西約24メートル、南北約12メートル)が2棟出土。律令制の整備や史書編集などを