このたびの本庶佑先生のノーベル生理学・医学賞の受賞は、私たちがん患者や家族に大きな希望をもたらし得るものであり、がんの克服に向けた貴重な一歩となることが期待されています。一方で、その成果の一つである免疫チェックポイント阻害剤は現状では効果が期待できるがんの種類などは限られており、免疫チェックポイント阻害剤特有の副作用などもあることから、慎重に投与されることが必要な薬剤です。このことを踏まえ、免疫チェックポイント阻害剤を含む免疫療法に関して、ここに注意を喚起する声明を発表いたします。なお本声明については、特に医学的な部分について勝俣範之先生 (日本医科大学武蔵小杉病院腫瘍内科教授)より監修をいただいており、勝俣先生に感謝申し上げます。 1.免疫チェックポイント阻害剤の適応と使用について 現在(2018年10月5日時点)、国内で承認されている免疫チェックポイント阻害剤は、ニボルマブ(販売名:オ
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