不正なアプリを使い、紀伊国屋書店がインターネットで販売している電子書籍をだまし取ったとして、警視庁サイバー犯罪対策課は電子計算機使用詐欺の疑いで、無職の少年(19)と40代の会社役員の男=いずれも千葉県=を逮捕した。 紀伊国屋書店では昨年、電子書籍が販売サイトから不正にダウンロードされる被害が相次ぎ、警視庁はほかに未成年者ら10人以上が関与したとみて、全国の警察と連携し立件する方針。 少年の逮捕容疑は昨年9~11月、不正アプリ「iAP Free」を使い、書店側のサーバーに料金支払いが完了したとする偽の情報を送信。決済済みと誤信させ電子書籍約2500点(140万円相当)を携帯端末に不正にダウンロードし、だまし取った疑い。 同様の手口で昨年6~11月、約3万6千点(計2170万円)が不正にダウンロードされる被害が確認され、警視庁は今年6月、一部について長崎県の団体職員ら2人を電子計算機使用詐欺