ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (8)

  • アリを「ゾンビ化」する寄生菌、脳の外から行動支配

    Photograph by Anand Varma, National Geographic Creative まるで、SF映画の古典的名作の一つ『ボディ・スナッチャー/恐怖の街』のような話だ。違いといえば、肉体を乗っ取られるのが人間ではなく、アリという点である。 熱帯雨林に生息するオオアリは、ある菌類に肉体をのっとられ、その命令のままに動くという不可解な行動をとる。通称「ゾンビアリ」と呼ばれるこの行動の謎が、新たな研究によって解明されつつある。(参考記事:「ブラジルで発見、恐怖の昆虫寄生菌」) この寄生性の菌類は、アリの体内に侵入し、宿主を支配する。やたらにうろつき回る無為な生活を送らせた後、葉や小枝の下側に噛みついたまま死を迎えさせるのだ。最後には、死んだアリの頭部から子実体を伸ばし、地面に向かって胞子を放出する。下では何も知らないアリたちがこれを浴びて同じようにゾンビになっていく。(

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    miki_3k 2017/11/15
  • 【動画】なぜ逃げられる? 蚊が飛ぶ瞬間の謎を解明

    伝染病を媒介し、世界で最も危険な生物とされる蚊。どこに住もうとも、その戦いから逃れるのは難しい。(参考記事:「蚊と人間の終わりなき戦い」) 叩き潰してやろうと手を振り下ろした瞬間、ブーンと逃げ去ってしまう“空飛ぶ針”。いつだって、すんでのところで取り逃がす。人間の血液をたっぷりと詰め込んだ重い体で、どうやったら気づかれることなく飛び立てるのだろうか。有効な対策はないものか。最新の研究で、秘密の一端が明らかになった。 蚊の中には、クリップほどの大きさで体重はわずか2ミリグラムという種がいる。腹いっぱいに血液を吸ったとしても、その重みを感じることはほとんどない。一方、同じように極小のミバエなどの昆虫は、肌にたかられればすぐに気づくことだろう。(参考記事:「【解説】ジカ熱に未知の経路で感染、米国」) 米国カリフォルニア大学バークレー校とオランダのワーヘニンゲン大学の科学者による共同チームは、超ス

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    miki_3k 2017/10/27
  • 第2回 「匂いと味が変わるVR」から「やせるVR」へ

    東京大学大学院情報理工学研究科の廣瀬・谷川・鳴海研究室の鳴海拓志講師は、ヴァーチャルリアリティ(人工現実感、略してVR)の研究者だ。 昨年(2016年)は、VR元年とも呼ばれ、現在、家庭でも気軽にヘッドマウントディスプレイ(HMD)を使ったVRコンテンツが楽しめるようになっている。そんな中で、最先端のVRを研究する鳴海さんの研究室は、様々な研究テーマを同時に進行させて繁忙のきわみ、といった状況に見える。 とはいえ、鳴海さんが扱うVRは、ぼくたちが今、家庭で楽しむものとはどこか違う。HMDを装着して、基的には視覚と聴覚に呈示される刺激で「人工現実感」を楽しむのが今のVRの基形だとして、そこからかなり逸脱している、というか、尖っている。 「僕の研究を大ざっぱに言うと、たしかにヴァーチャルリアリティの研究ではあるんですが、今のVRって、やっぱり視覚と聴覚に偏ってると思うんです。でも、我々は普

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    miki_3k 2017/10/17
  • 【動画】リスはこんなに面白い、4つの知的行動

    尻尾で語るボディーランゲージ 尾を弓なりにしてピシピシと振るリスはおそらく欲求不満であり、反感の気持ちを態度に出している。いら立って足を踏み鳴らす人のようなものだ。この行動をさらに深く解明するため、リスが障害に対してどう反応するかを調べる実験が行われた。研究結果は、2016年に科学誌「Journal of Comparative Psychology」に掲載された。 研究チームは22匹のトウブキツネリスを訓練し、好物のクルミが入った小箱を開けられるようにしてから観察した。トウブキツネリスが箱の開け方を習得すると次の実験に進み、箱がロックされて開かないか、中が空っぽのパターンを試した。その結果、リスの不満が強くなればなるほど、ふさふさの尾を激しく動かす様子が観察された。 クルミにありつけない箱を前にしたリスは、いら立ちのサインを示しただけではない。お目当てのクルミを手に入れようと根気強く挑戦

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    miki_3k 2017/10/17
  • サンタクロースの墓を発見か、トルコの教会の床下

    聖ニコラウスの遺骨をめぐって、なぜこれほど議論が白熱するのだろうか。 聖ニコラウスは聖人のため、遺体は「聖遺物」とされ、カトリック教会の崇敬を受ける。同様の議論は、マグダラのマリアや聖ペトロら、これまでに体の一部が複数の地で「発見」されたと報じられている人物に関しても起こっている。(参考記事:「【動画】マグダラのマリアの顔を復元、真贋不明」) 聖ニコラウスの伝説を紹介するウェブサイト「セント・ニコラス・センター」は、遺骨は「別の場所にあると証明されない限り」サン・ニコラ聖堂にあるとの見解を崩していない。 ウェブサイトの責任者の一人、キャロル・マイヤーズ氏は、「結論を出すのはまだ早すぎます。聖遺物が見つかれば、年代を特定し、各国の専門家の手で分析がなされる必要があるでしょう」と話す。遺骨発見の可能性ありとされる場所がなぜデムレなのかについては、「もちろん、トルコは観光の盛り上げに強い関心があ

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    miki_3k 2017/10/12
  • ネアンデルタール人のゲノム解読、我々の病に影響

    2008年に公開されたネアンデルタール人の女性の復元像。DNAの解析結果に基づいて制作された。(PHOTOGRAPH BY JOE MCNALLY, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE) 秋だというのにひどい日焼けをしてしまったとか、関節の調子が悪いのなら、その原因の一端はもしかするとネアンデルタール人にあるかもしれない。(参考記事:「ネアンデルタール人 その絶滅の謎」) 5万2000年前のネアンデルタール人女性について、全ゲノムの高精度な塩基配列を決定したことを、ドイツ、マックス・プランク進化人類学研究所の研究者らが科学誌「サイエンス」に発表した。今回、解析されたのはヨーロッパ南部、クロアチアのヴィンディア洞窟で発見されたネアンデルタール人化石。全ゲノムの配列決定はネアンデルタール人では2例目となる。 このゲノムや他のネアンデルタール人女性のゲノム、そして大勢の現代

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    miki_3k 2017/10/11
  • さよならカッシーニ、ついに土星衝突軌道に突入

    2009年8月、春分や秋分のように土星のちょうど半分が太陽に照らされる姿(昼夜平分)をカッシーニは初めて目撃した。太陽は土星の赤道の真上に来ている。(PHOTOGRAPH BY NASA, JPL, CASSINI) 9月15日、土星の空で輝くひと筋の光が1つの時代の終わりを告げる。NASAの素晴らしい土星探査機カッシーニが最期を迎えるのだ。(参考記事:「土星探査機カッシーニ、最終ミッションを開始」) カッシーニが土星系の探査を開始したのは2004年のこと。それから13年にわたり、土星とその衛星の周りを自由自在に飛び回り、無数の指令を実行し、45万枚以上の画像を地球に届けた。(参考記事:「土星の環から地球が見えた、NASAが写真公開」) 燃料が尽きた後も永遠に土星系を周回させたいところだが、土星の大気に突入して自分自身を破壊することが、カッシーニの最後の科学ミッションになる。 「ミッション

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    miki_3k 2017/09/12
  • 嘘の国を売った史上最悪の詐欺師、270人が死の入植

    そしてきわめつけは、ささやかな金を出せばその楽園の一部が自分のものになるという点だった。「たったの2シリング3ペンスでポヤイス国の土地1エーカーがあなたのものになります」とマグレガーは聴衆に語りかけた。11ポンドちょっとの金をかき集めれば、100エーカーもの土地が手に入るわけだ。イギリスで暮らす金額に比べればわずかな金で、王族並みの暮らしができるかもしれない。肉体労働などはできないという「高貴」な方々には、最高額入札者のみが就任できる名誉ある役職が用意されている。 マグレガーのポヤイス国の話に世間の人々は飛びついた。モーガーという名の銀行家は、ポヤイス銀行頭取への任命状をもらって大喜びした。とある屋はポヤイス王女御用達の屋に決まったという知らせをに伝えるために家に飛んで帰った。若い息子のいる家は、彼らをポヤイス国の陸軍や海軍の将校にする権利を買い取れないものかと腐心した。 完璧に練り

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