日本でも学生の就職先人気ランキングなどが雑誌を賑わせることもあるし、給料やボーナスなどをランキングする企画もある。 米国でも職業をランキングする企画はあるようで、これは単に収入だけでなく、労働環境、肉体的きつさ、ストレス、年収、労働時間を総合的に判断して200の職業をランキングするものだ。 ちなみにトップ3は、第一位が数学者、第二位がアクチュアリー、第三位が統計学者である。職業をランキングすること自体が他愛もない話かも知れないが、ランキングには彼我の差がうかがわれて興味深い。 第一に米国でのランキングで眼を引くのは、学問分野の間でも年収に差があることだ。日本の大学教授の年収で、学問分野による差は小さいだろう。しかし、米国では平均年収が大きく異なるのだ。 例えば、物理学者が100,140ドル、数学者94,160ドルなのに対して、社会学者は63,195ドル、歴史学者は61,209ドル、哲学者は