東京・多摩市立愛和小学校の8人の卒業生に贈られた「iPad卒業証書」。「今の時代に合っていて面白い」という意見もある一方、12年後まで開けないタイムカプセルメッセージなど、「そのころiPadは使えないのでは」といった声もある。ユニークな試みの経緯と狙いを、プロジェクトを進めたカヤックに聞いた。 同小は昨年4月に開校し、全校生徒は約150人。松田孝校長は「1人1台のiPad」を掲げ、3Dプリンタを用いた授業など、ITやテクノロジーを活用した教育手法に積極的に取り組んでいる。 カヤックの深津康幸さんは、電子黒板の開発プロジェクトに参加しており、そうした中で松田校長と知り合った。松田校長から「3月に巣立つ初めての卒業生のために、思い出に残る何かができないか」という相談を受け、カヤック社員有志によるプロジェクトとして始まった。 どんな卒業式にしたいかを6年生とアイデアを出し合ったり、クリエイティブ