長野県北部を震源として22日夜に発生した地震は、23日の夜明けとともに、被害の実態が明らかになった。20人以上のけが人が出た白馬村では、全壊などの家屋被害が同村神城(かみしろ)の堀之内と三日市場の隣り合う両地区に集中。深さ5キロと浅い場所を震源とした内陸型地震が直上周辺に大きな被害をもたらしたとみられる。家を失わなかった人たちも停電により暖房の手段を失い、避難所へ向かったり、車の中やテントで、23日朝の最低気温氷点下1.1度という寒さから身を守った。 【長野・善光寺】地震で石の灯籠が多数倒壊 「ドーン」。22日午後10時8分、地震発生時、堀之内地区の自宅で寝ていた無職、吉沢諄俊(あつとし)さん(80)は、下から突き上げるような揺れで目が覚めた。その直後に屋根が崩落。両足から腹部を挟まれ、身動きが取れなくなった。辺りは停電で真っ暗。「助けてくれ」と叫び続けるしかなかった。 そのころ、同地