今回は、総合窓口において窓口業務間の相互連携を阻む5番目の壁である「システムの壁」のうち、窓口業務間の縦割りを克服するための3つの機能を備えた総合窓口に関連するシステムのあり方について、具体的に解説していきたい。 3つの機能とは、住民記録、印鑑登録、外国人登録、戸籍事務といった総合窓口に関連する業務システムにおいて、(1)関連する窓口業務を受け付けて一括業務処理ができ、(2)手続きに必要な個人・世帯に関連するデータを参照・更新でき、(3)窓口業務を行う職員に対して専門知識がなくても支援してくれる---といった機能である。 (1)複数の窓口業務の一括処理が行える機能とは 1番目の複数の窓口業務の一括処理が行える機能とは、具体的には、婚姻、出生、転居などの住民のライフイベントに関連した手続きに必要な届出について、一連の事務処理を一括処理することにより、データ入力の手間を解消することが可能となる