タグ

ブックマーク / tomohiro358.hatenablog.com (17)

  • 報償心理 - 人事からみた採用とキャリアアップの実情

    苦労は報われるべき論 「こんなに頑張ったのにこの結果はひどい」 「努力や苦労は結果とは比例しない」 人にはいろいろな考え方があります 一般的には子供や若者には「努力した分、結果は良くなる」と教え、年齢が進むにつれ「努力してもダメなものはダメ」という考え方に変化していきます 韓国人は共通して「苦労は報われるべき」論が強いそうです 韓国人は『勝ち組たる存在になるために半端なく苦労する』国民のようで、努力かが多いとされる東アジアの中でも特に努力家なようです IQの高い国を調べると、日韓国・香港・シンガポールなどの東アジアの国々が上位を占めます またこれらの国の人々は共通して勤勉で、あまり楽観的に未来を見ずに不安材料を考えがちです 「苦労をして勝ち組になる」にたどりつく道はいつも狭く、定員も少なすぎるのが現実です 韓国では、そんななかで「苦労は報われるべきだ」とする「報償心理」が広がっていった

    報償心理 - 人事からみた採用とキャリアアップの実情
  • Z世代は扱いずらい? - 人事からみた採用とキャリアアップの実情

    管理職の1/3は扱いずらいと感じている 「Z世代に合わせた教育・研修」 「Z世代に合わせた採用」 社内ではZ世代に標準を絞った考え方が多いです この世代が10年後・20年後に社内の中心になることを考えれば『未来を担う社の宝』というのはよくわかります 労働人口の多くを占めるX世代と違い、とにかく数が少ないZ世代は新卒での確保に躍起になっている企業は多いです 日では少ないZ世代ですが、海外ではZ世代の嗜好がマーケティングの中心です 真剣にZ世代を採用・育成・戦力化しようとしている組織では「それはZ世代に受け入れられるのか?」「それだとZ世代に合わない環境だよね」など、すべての中心はZ世代にあります やたらと数は多く、伸びしろも少ない私のようなX世代からすると期待値の大きいZ世代は少し羨ましく感じます いつの時代も『未来は若者が創る』ので、若い世代に注力することは極めて正しいことだということは

    Z世代は扱いずらい? - 人事からみた採用とキャリアアップの実情
  • サイコパスを採用してしまったら - 人事からみた採用とキャリアアップの実情

    サイコパスで苦労した経験 以前サイコパスを採用してしまい痛い目にあったことを語ったことがあります 経理課長から「某支店のみ採用費が異常」と注意されたことから始まりました とにかく人がよく辞めるようになります そのサイコパス支店長は私が以前いた会社から引き抜いた人物ですが、営業数字の良さは知ってましたが面識はあまりありませんでした 会社には年に4回の『自己申告書』という人から社長に直接送る目安箱的なものがありましたが、総務の女子社員が異変を感じてその支店のみ各社員の自宅に直送するようになります 来は上長も目を通す必要のないものですが、そこの支店のみ「支店長チェックが必要になった」と勝手にルール変更をしていたようです 総務でもその支店の社員から送られてくる自己申告書が妙に優等生的な内容であることに違和感を覚えていたようです tomohiro358.hatenablog.com tomohi

    サイコパスを採用してしまったら - 人事からみた採用とキャリアアップの実情
  • サラリーマンは視野が狭い方がいい? - 人事からみた採用とキャリアアップの実情

    競走馬の早さ 競走馬にはブリンカー(遮眼革)というマスクのようなものが装着されています ブリンカーを用いて視野を制御し、馬群を気にすることなくレースに集中するようにしています 視野を狭くすることによりゴールまで速く走れるのだと言います 私は最初が採用企画部で新卒の大学生の採用の仕事でしたので、先輩社員は「よくを読め」「毎朝新聞は読んで来い」と言われ「視野は常に広く持て」と言われていました 同じことは営業企画部の時にも言われておりました 営業に配属された時に営業成績の良い先輩に「サラリーマンは視野の狭い方がいい成績を残しやすい」と言われます 「余計なものは見ない・考えない!一つの仕事に集中しろ」ということのようです 前回視野が狭いと運気を落とすと述べたのとは矛盾するかもしれません tomohiro358.hatenablog.com 企画・採用・教育・マーケティングなどの仕事は視野が広い方

    サラリーマンは視野が狭い方がいい? - 人事からみた採用とキャリアアップの実情
  • 子育ての知恵を新入社員育成に活かす - 人事からみた採用とキャリアアップの実情

    新入社員は社会に出たてのヨチヨチ歩き 新入社員の時、もらった領収書に「社名欄に(株)がない」で経理から突っぱねられました 「新入社員研修でやっただろ!」と言われても社会に出たてのヨチヨチ歩きの頃はヒューマンエラーはつきものです 当時は若者も多く、大量に入社してくる新入社員に対しては「早く使えるようにすること」「競争の原理で業績を伸ばすこと」がメインだった気がします 現在のように「若者は貴重」という意識は全くありませんし、ハラスメントという言葉もありませんでした 『教育=強育』でしたが、社長が変わり「人づくり=教育が最も大切」と言われ始めると『教育=共育』=「同じ目の高さで考えよ」となっていきます 「人には変化を求めるくせに自分は変化する気のない管理職はいらない」とハッキリ宣言していました そう聞くと「人間味のある良い社長」と聞こえますが、厳しさのポイントが違うだけです 「昔は業績の悪い若者

    子育ての知恵を新入社員育成に活かす - 人事からみた採用とキャリアアップの実情
  • 未熟のすすめ - 人事からみた採用とキャリアアップの実情

    常に未完成 新卒採用の仕事をしていると様々な企業の理念・キャッチフレーズの研究をすることが多くなります 新卒で入社し、採用企画部に配属された時の東京採用部の課長が「企業選びは40年間の人生を託すのだ!結婚相手を選ぶようなものだ」とよく述べていました 当時はまだ終身雇用前提で就職先を選ぶ時代です 就職=結婚なら、財務体質・成長性・現在の業績・待遇・福利厚生・社風・・・多くのものをアピールしなければなりません 入社案内には様々な企業のキャッチフレーズ・スローガン・理念が掲載されています その中でも目を引いたのが東京ディズニーランドの『常に未完成』でした 大概の企業は「業界NO1」「創業100年」など企業としての完成度=安定性をアピールする場合が多いです その中で「うちは永遠に未完成でありたい」というコンセプトは非常に新鮮でした キャリア採用(中間採用)であれば「自分のスキルが活かせるか」「待

    未熟のすすめ - 人事からみた採用とキャリアアップの実情
  • 口癖は運命を変える - 人事からみた採用とキャリアアップの実情

    東大行けるかも現象 2005年に放映されたドラマ『ドラゴン桜』のあとに『にわか東大受験ブーム』がおこり、東大にチャレンジする人が増えたそうです 3流高校の生徒が東京大学にうかるというドラマは「俺だって頑張れば東大に受かるかも」と高校生に希望を与えます ですが2021年に放映された『ドラゴン桜2』の後は東大を受験する学生数に変化はなかったようです 視聴率で観ても1は16.4%、2は14.8%で同じぐらいの人が見ています この16年間で若者のテレビ離れは進みましたが視聴率に差はありません グループ会社の教育研修担当が「この16年間に日人はしらけてしまったんじゃない?」などと言いますが、よく学校の先生と話をすると年々増えている傾向があります 「失敗を嫌がる傾向は強くなってきていて、チャレンジしなくなってきています」 「何か質問は?と言っても誰も質問してこない」 「空気を読む傾向が年々強くなり、

    口癖は運命を変える - 人事からみた採用とキャリアアップの実情
  • アンチ労働 - 人事からみた採用とキャリアアップの実情

    息子が無職を目指してる!と狼狽する親 前回は「企業への就職だけが労働ではない」という内容でしたが、労働を否定しているのではありません 団塊の世代から見たらFIREなど受け入れがたい生き方らしく、定年した前の会社の先輩に「息子が将来は株式投資だけで(FIREして)暮らしていくと言い出したから説得して欲しい」と相談を受けました 『三菱サラリーマンが株式投資でリタイア目指してみた』 のブログを見ていたく共感したようです 30歳で「もう働かなくても生きていける状態」は日々辛い仕事をしている人にとっては夢のような話だと思います ただ『三菱の高賃金×給与の8割を投資に回す=30歳で7500万』は超一流企業に就職したことにより実現したことであり、ご子息の〈現在の金額〉〈月々の投資額〉を見る限り「早くて50歳、このペースだと60歳前後」と伝えました 「60歳って定年じゃないか!早く実現しても昔の定年だよね

    アンチ労働 - 人事からみた採用とキャリアアップの実情
  • 心理的安全性の確保 - 人事からみた採用とキャリアアップの実情

    意外に悪い日の職場の人間関係 新入社員や就活生が抱く日のサラリーマンのイメージは ・礼儀正しい ・真面目 ・勤勉・寡黙 ・平和的 ・慎重 だそうで、実際の日人とずれていません 『大いなる和の国大和』と言われるくらい『和』を重んじてきた長い歴史のある民族です 〈和〉〈和風〉の和=日と言う意味ですから「和のある民族=日人」と言えます 2015年の国際調査では『日の職場の人間関係は世界で最下位』だったのだそうです さらにこの10年で大幅に悪化しているそうで、日の職場はギスギスしているそうです ISSP=国際社会調査プログラムの調査によると「自分の職場では、職場の同僚の関係は良い」と思っている人の割合では日は調査対象37カ国中最下位 ただし「非常に良い」「まあ良い」を合わせて7割近くが「良い」と言っているのですが、世界的に見れば最低レベルです この10~20年の変化で見れば、契約

    心理的安全性の確保 - 人事からみた採用とキャリアアップの実情
  • 100年前の人々が想い描いた現在 - 人事からみた採用とキャリアアップの実情

    予測が当たっているもの 子供の頃の少年雑誌には〈未来の世界〉という車にタイヤがなくなっていたり、チューブの中を電車が通っていたりする世界が描かれていました 大人になるころは宇宙旅行も普通になっているなど書かれていると未来が待ちどうしくもなりました 100年前の人類は今の世界をどのように予測したのでしょう? 120年前の報知新聞が予言記事を掲載しています まずは予言的中したもの 1.無線電信が発達し、日にいながら海外と会話ができる これは的中してます 2.海外での出来事を撮影した写真を日にカラーで電信できる これも的中 3.80日を要した世界一周旅行が7日で可能になる 船から飛行機の時代になりました 4.機械で家の中の温度を調整できるようになる エアコンの発明は当に有り難いです 5.馬車がなくなり機械の車が当たり前になる 自動車ですね 電話も、エアコンも、自動車も当時の人にしてみれば『

    100年前の人々が想い描いた現在 - 人事からみた採用とキャリアアップの実情
  • 組織は小さいほど良い? - 人事からみた採用とキャリアアップの実情

    大企業を目指す大学生は多い HONDAの田宗一郎社長は「組織は小さいほどいい」と語っていました HONDAといえば日を代表する大企業「大きい方がいいに決まってる」と大学時代は考えていましたので大いに疑問な思想でした ・会社が安定している ・優秀な学生を採用しているから優れた社員が多い ・初任給は変わらずとも中年期の金額は大きく違う ・福利厚生が良い ・賞与も退職金も全然違う なにより「会社どこ?」と聞かれた時「大手だね」という会話ができるなど不謹慎なことも考えてました そもそも学生の考える就職観は稚拙です 自然と『寄らば大樹の陰』の行動をとっていた就活でした バブルが終了したとはいえ一部の業界は落ち込みましたが、ほとんどの企業の業績はよく〈採用意欲が強い企業が多い〉時代でしたので、就職氷河期世代からすれば恵まれた就活でした 大企業より中小の管理職が優れてる ? とある取引先の課長が独立

    組織は小さいほど良い? - 人事からみた採用とキャリアアップの実情
  • フリーランス感覚でサラリーマンを勤める - 人事からみた採用とキャリアアップの実情

    転勤は奴隷の生き方なのか 某建設会社の常務と話をしていた時のこと 「最近の若者は転勤拒否をしてきて困ってる」と言っていました X世代の私は同期166名の100%が転勤拒否できない社員群でした 「出世のためには転勤やむなし・・・」という空気です 大学の同級生からは『転勤て国内だけだろ!いいじゃないか!俺は来月からタイに転勤だ』と『会社の奴隷だけど終身雇用と高額給与が保証された』のが私達の世代です 「転勤嫌なら地元の中小企業に就職しろ・・・」と大学のキャリアセンターでも言われたくらいです 同じ学校を出て〈大手企業で転勤人生〉と〈地方企業で転勤のない人生〉どちらが良かったのかは考えさせられるところです 卒業をしたころは野心もあったので迷わず全国転勤の大手企業でした 一生を同じ地域で暮らすことは選択になく〈遊牧民〉のように旅の生活がしたかったのです 若かったので「知ってるようで何も知らない」のが逆

    フリーランス感覚でサラリーマンを勤める - 人事からみた採用とキャリアアップの実情
  • Z世代に視点を当てた人材育成になっているか - 人事からみた採用とキャリアアップの実情

    未来は若者が作る 私が最初に選んだ企業は〈週休三日制を目指している〉〈30歳モデル賃金が高かった〉ことがポイントでした グループの関連会社は既に完全週休三日制でしたが、自分の会社は隔週週休三日にしかなりませんでした とはいえ、給料はまずまず高く、年間休日も有休除いて170日あるわけです 経営陣は『会社の未来は若い世代が創る』というのをよくわかってます 「現代の世代は自分の時間を多く確保できることを好む」と判断したからです 社員寮も廃止⇒「帰ってから会社の先輩と顔を合わせるのを嫌がる」 出張・研修もホテルはシングル 管理職に対しては無駄な残業をさせないことを周知徹底していました 会社の上層部は〈団塊の世代 1947~49年生まれ〉が占めています 日の高度経済成長を支え、会社の拡大に身を粉にして働いてきた世代です 「休みが多くて会社を選んだ若者など軟弱だ!」 などはよく言っていました 支店長

    Z世代に視点を当てた人材育成になっているか - 人事からみた採用とキャリアアップの実情
  • 日本人の賃金は上がるのか? - 人事からみた採用とキャリアアップの実情

    横ばいの賃金 日の賃金を上げることが政治の課題になっています 引かれる税金や社会保障費は少しづつわからないレベルで上がっています 総理は「まず成長して、次に賃金UP」と言います 見方を変えると「成長しなかったから賃金UPできなかった」と言われそうです 「少子高齢化で経済が低迷したから・・・」と言いますが、ほとんどの先進国は少子高齢化です 人口増はアメリカ位で、イギリスもドイツも少子高齢化は日より深刻です ここ5年ほど「求人出しても人が集まらないよね」と採用業務に携わる人は問題視していました とある専門学校では、コロナ前ですが「一人の学生に求人が44社なんですよ」と気持ち上から目線です アベノミクスは求職者からすると「仕事がすぐに決まる」というメリットがありました 富裕層は例外なく株式投資をしているので株価が上がれば財産も増えます 株式のパワーは労働するのがバカらしくなるほどパワーがあり

    日本人の賃金は上がるのか? - 人事からみた採用とキャリアアップの実情
  • 定年制を論じるより就職観のチェンジを論じるべき - 人事からみた採用とキャリアアップの実情

    終身雇用から定年制度が生まれる アメリカでは「〇歳で会社から去ってくれ」という日でいう定年制は『年齢差別』に当たるそうです 某大手企業の社長が「45歳定年案」を述べたところ炎上していました 「自分は64歳のくせに!」「最後まで面倒をみるのがリーダーの役目」 もちろん組織のメリットを考えてのこともありますが、個人のキャリア形成を考えてのことでもあると思います 経済の伸びが停滞している現在「うちは終身雇用を貫く」声高らかに訴えている企業は、よほど資金が潤沢か、万年人手不足の企業が多いです 人事の視点で見れば「70歳定年延長は厳しい」と思います 問題なのは、新卒で次々に入社してくる〈若い世代のポストが無くなる〉 業種によっては〈スキルが劣化する〉 〈会社が縮小傾向にある〉や〈若い世代は未来に向けて採用しなければならない〉という構造的問題です 年金制度崩壊は考えにくいですが、少子高齢化が進めば年

    定年制を論じるより就職観のチェンジを論じるべき - 人事からみた採用とキャリアアップの実情
  • 人はどのように心を認識しているか - 人事からみた採用とキャリアアップの実情

    心は感情の動きで認識する 感情が豊かな人は人間味があり好印象です 一方〈感情的な人〉〈感情に走る人〉は引かれたりします 私達は目で見えない自分の心を、感情の動きによって知覚しています 脳は右脳左脳の2重構造です この2つのコンピューターは役割が違います 人間は思うより〈理論〉〈理性〉〈理屈〉で動いていません どちらかというと人は「自分の心に忠実に」に趣をおいているように見えます 「理論上はこれが間違いない」 「理屈はあっている」 しかし 好き嫌いの感情 不安・恐怖の感情 いろいろ絡まって思考し行動します 〈行動〉を起こすための動機づけを行っているのは〈感情〉だといえます 企業教育数学・・・DATA数字で読み解く 歴史・・・過去の事例から読み解く 哲学・・・正しい考え方で読み解く よう教育するのは〈感情を排除する〉為かもしれません 感情=感じ方は十人十色だからです 人の持つ様々な感情 す

    人はどのように心を認識しているか - 人事からみた採用とキャリアアップの実情
  • 面接はストーリーを伝える - 人事からみた採用とキャリアアップの実情

    情報のやりとりばかりでは印象が弱い この時期になると「内定をもらった人」「まだの人」明暗が分かれてきます コロナ下の厳しい状況とはいえ 何社も不採用になると「俺って社会から不要?」などマイナスな心になっていきます 以前「適性検査を侮らないこと」と書いたことがありますが tomohiro358.hatenablog.com やはり面接が大きなポイントになります 大まかな情報は履歴書でわかります 履歴書ではわからない情報が面接官の質問になります ここで重要なのが「情報だけ伝えればいい」というのは弱いということです 「なんで?聞かれたことに答えるのが面接なんじゃないの?」 と思うかもしれませんが 私の経験でも1日最高50人の学生を面接したことがあります 大企業だと連日40人ほどの学生を面接します すべてが終わって 「今日の選考合格者は誰にする?」 と面接シートや履歴書を見直す時に ≪印象の薄い学

    面接はストーリーを伝える - 人事からみた採用とキャリアアップの実情
  • 1