本書にある、 日本は法的に立派に責任を果たした。韓国との間で日韓基本条約と請求権協定を結び、これまで忠実にそれを守ってきたというのは、法的責任を果たしたということである。「法的に解決済み」という日本政府の言い分にはいささかの間違いもない。(本書p.156、強調は引用者、以下同じ) という一文を読んで、あなたは「あっ、これは右派の本だな」と思うに違いない。 日韓が和解する日 作者: 松竹 伸幸 出版社/メーカー: かもがわ出版 発売日: 2019/10/31 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る しかも本書には次のような文章もある。 日韓基本条約の締結過程で徴用工問題は議論され〔…中略…〕韓国側が「被徴用韓国人の……請求権」を求め、それをふまえた議論の末、日本側が三億ドル(残り二億ドルは円借款でありインフラ整備に使われた)を支払うことになったということだ。それを韓国