アイソン彗星は、11月29日の近日点に近づくにつれて明るくなっていましたが、近日点通過後、太陽から遠ざかる際にはきわめて淡くなりました。日本時間11月28日19時前後から29日1時頃までの間に彗星の核が暗くなったことから、核の崩壊が始まり大きめの破片に分裂し、近日点でかなり融けてしまったと考えられています。 現在、アイソン彗星はその尾を拡散させながら、急激に明るさが暗くなってきているようです。残念ながら、今後、予測されていたような「明るい彗星」として見ることは難しい状況です。 アイソン彗星の近日点通過前後の経過や、近日点通過前後に見られた彗星の形状、今後の詳しい予測などは国立天文台の下記サイトで紹介されていますので、興味のある方はぜひ訪れてみてください。 参考:国立天文台「近日点通過後のアイソン彗星の状況と今後の見通し」 http://www.nao.ac.jp/astro/sky/201