ファーストリテイリング(ユニクロ)やローソンなど小売業界の経営トップを経て、2017年6月にIT企業の「デジタルハーツホールディングス」の代表取締役社長CEOに就任した玉塚元一(たまつか・げんいち)氏。ゲームソフトなどデジタル製品の不具合を検出(デバッグ)し、受託先企業に情報提供する業務で定評があった同社から誘いを受け「大きな魅力を感じた」と、経営の舵取りを担うことになったという。自動運転や、人工知能(AI)、第5世代(5G)移動通信システムといった急速に進歩するIT技術にどんな未来が広がっているのか。そこにどんなビジネスチャンスがあるのか、展望を語ってもらった。 デジタルハーツは、ゲームのソフトウエアの不具合を検出するデバッグ事業を中心に急成長を遂げてきました。デジタルハーツの強みは全国15か所の拠点に、ITリテラシーの高い約8,000人のテスターがいることです。彼らは、単純にゲームが好