大阪は、水運で発展してきた都市。明治のころは、“水の都”と呼ばれていました。今も堂島川や道頓堀川など、都心を囲む水の回廊があり、クルーズ船や遊歩道で、水辺の魅力を楽しむことができます。 でも、ディープなスポットが「渡船場」。渡し船で川を渡るなんて、なんだか時代劇みたいですが、市民生活に絶対必要な足として今も運行。大阪では、江戸時代から渡し船があり、上方浮世絵の『浪花百景』にも見られます。 写真は、天保山の渡船場。JR大阪駅周辺の高層ビル街を遠く見ながら、のんびり無料の船旅を楽しみましょう。 天保山渡船場の場所は、“日本一低い山”で知られる「天保山(天保山公園)」。天保山の標高は4.53メートル。江戸時代(天保2年)に安治川の河口整備が行われ、川底の土砂を積みあげた人工の山が、天保山のはじまり。小高い公園は港の情緒が感じられ、桜の穴場スポットにもなっています。 天保山といえば、世界最大級の水