大国との戦争「可能性高まる」=ロシア、中国に懸念−米軍事戦略 【ワシントン時事】米軍制服組トップのデンプシー統合参謀本部議長は1日、戦略環境の展望と米軍の対処方針を示す「国家軍事戦略」を公表した。戦略は、ロシア、中国、イラン、北朝鮮を名指しして「重大な安全保障上の懸念を引き起こしている」と指摘。「米国が大国との国家間戦争に関わる可能性は低いものの、高まっている」と分析した。 戦略は、国際規範に挑戦する「修正主義国家」と、「イスラム国」のような「暴力的過激派組織」に対抗する方針を強調。ウクライナ東部でロシアと親ロシア派が展開しているような、正規軍と武装勢力が連携する「ハイブリッド(複合型)紛争」も続くと予測した。米軍の目標としては、敵性国家の抑止や、攻撃を仕掛けてきた敵性国家・過激派組織の打倒、同盟網の強化などを掲げた。 戦略環境の概説では、近隣国の主権を尊重せず、武力行使もいとわないと