「死ね、あほ、ぼけ」。判決が言い渡されると傍聴席から怒号が飛び、法廷内は騒然となった。無期停学処分を受けた法政大学の男子学生が処分の無効などを大学側に求めた訴訟の判決が6月に東京地裁であった。中核派系活動家らと行動を共にし、学内での講演会の妨害活動や教職員に対する侮辱的な発言を繰り返していた男子学生。大学の処分は懲戒権の乱用だとして裁判で闘いを続けてきたが、敗訴判決を受けて支援者らの怒りは収まらなかった。 「公安警察帰れ」「原告の請求をいずれも棄却する」 東京地裁4階にある419号法廷。6月29日午前11時半に開廷し、矢尾渉裁判長から判決が言い渡され、1分もたたないうちに閉廷した。 民事訴訟の判決言い渡しは通常、主文のみ。しかし、支援者らにとっては予想外の出来事だったのか、一瞬静寂に包まれた後、傍聴席に座っていた支援者の中年男性が3人の裁判官に向かい突如、怒号を浴びせた。 「説明ないんかい