安保国会とは、つまり旧い解釈改憲と新しい解釈改憲のいずれが「空虚な中心」の非人格化された代替物たる憲法九条から距離的に近く、その道義的優位性を強く受けているかという、為政者としての正統性の強弱を争った、すぐれて東アジア的光景ではなかったか。 — w_kishida (@w_kishida) 2015, 8月 2 今国会の審議は、1930年代の帝国議会の「国体」をめぐる論争とよく似ている。美濃部達吉の天皇機関説は一種の解釈改憲で、井上毅が神格化した天皇大権を立憲主義に組み込むものだった。これに対して「国体明徴」なる意味不明のスローガンを振り回した右翼は、天皇を不可侵の神とすることによってみずからの道徳的優位性を誇示しようとした。 今回も第9条という戦後の「国体」をめぐる論議に終始しているが、その国体とは何か、戦力を保持しない憲法で平和が守れるのか、という根本問題は問われない。ここには丸山眞男
デモ参加で人生は変わらない (筆者記事「異様な安保法制反対デモ、「笑劇の現場」」で示した暑さでへばった国会前の反安保法制デモ参加者のみっともない光景) 安保法案をめぐる混乱に、筆者ばかばかしさを感じ、悲しくなる。国会審議も、デモも、メディアに出る情報も日本の安全保障に役立たないものばかりだからだ。時間の無駄なので、忙しい普通の人は、かかわる必要はない。 その中で「デモに出た学生は就職できなくなる」という話が出てきた。そんなことはないと、デモ参加を煽る記事を掲載し続ける朝日新聞などのメディアが、否定記事を載せた。(デモに参加すると就職に不利? 「人生詰む」飛び交う) 多分、大半の企業は今、デモ参加で採用の可否などを決めない。またそんなことで、採用を渋るセコい会社でなど、働かない方が正解だ。 ただし今時、「9条守れ」などとタイムマシンに乗って取り出してきたような化石のような問題に熱く
参議院で7月27日に始まった安全保障関連法案の審議を聴こうとテレビをつけ机に向かったが、中国が発した日本の集団的自衛権批判を扱う番組と勘違いし、チャンネルを替えようと振り返って驚いた。参院本会議で質問に立つ民主党の北澤俊美氏(77)が映っているではないか。北澤氏はこう言った。 「憲法違反の法案、立憲主義を理解しない首相。この組み合わせが安全保障法制だ」 酷似の集団的自衛権批判 北澤氏の質問は、中国国営新華社通信が発信した中国共産党のプロパガンダにソックリだった。安保関連法案が衆院平和安全法制特別委員会で可決(7月15日)されるや、新華社は速報で批判を繰り広げた。 《広く違憲と考えられている/(成立後)海外の武力衝突地域で、自衛隊がより大きな任務を果たすことを許す/憲法第9条は明らかに自衛隊の海外での戦闘と集団的自衛権行使を禁じている/日本政府は制約を撤廃すべく違憲解釈をした》
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