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憲法第9条という「国体」
安保国会とは、つまり旧い解釈改憲と新しい解釈改憲のいずれが「空虚な中心」の非人格化された代替物た... 安保国会とは、つまり旧い解釈改憲と新しい解釈改憲のいずれが「空虚な中心」の非人格化された代替物たる憲法九条から距離的に近く、その道義的優位性を強く受けているかという、為政者としての正統性の強弱を争った、すぐれて東アジア的光景ではなかったか。 — w_kishida (@w_kishida) 2015, 8月 2 今国会の審議は、1930年代の帝国議会の「国体」をめぐる論争とよく似ている。美濃部達吉の天皇機関説は一種の解釈改憲で、井上毅が神格化した天皇大権を立憲主義に組み込むものだった。これに対して「国体明徴」なる意味不明のスローガンを振り回した右翼は、天皇を不可侵の神とすることによってみずからの道徳的優位性を誇示しようとした。 今回も第9条という戦後の「国体」をめぐる論議に終始しているが、その国体とは何か、戦力を保持しない憲法で平和が守れるのか、という根本問題は問われない。ここには丸山眞男
2015/08/03 リンク