【北京=矢板明夫】香港で中国政府に批判的な書籍を出版、販売する書店「銅鑼湾書店」の店主など5人の関係者が昨年10月から12月にかけて相次いで失踪した事件で、香港の警察は本格的な捜査に乗り出しているが、14日までに進展はほとんどなかったもよう。状況証拠から中国の治安当局に拘束されたとの見方が有力だが、中国政府は黙殺したままだ。香港市民の間で中国に対する不満が高まっている。 香港の梁振英行政長官は13日夜に出演したテレビ番組で、失踪事件について「警察が捜査している段階なのでコメントを差し控えたい」と述べるに止まった。この件を取材している香港メディア関係者は、「香港市民は真相の解明と5人の早期釈放を強く求めているのに対し、中国当局は市民の反発を早く抑えてほしいと圧力をかけている。梁長官は今、板挟みの状態だ」と話している。 香港の民主派団体は10日、「言論の自由を守ろう」と呼びかけ、6000人規模
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