・米原万里の「愛の法則」 作家、エッセイストでロシア語同時通訳者でもあったの米原万里の講演録集。 1本目「愛の法則」は女は男を次の3つに分類するという話。 A ぜひ寝てみたい男 B まあ、寝てもいいかなってタイプ C 絶対寝たくないタイプ で、世の中カテゴリCが90%を占めている。歴史的に見ても、女性は多くの男を競わせて優秀な一人を選ぶことになっている、竹取物語やかえるの王子など、女が主人公の物語では普遍的にそういう法則があるでしょう、という。その理由を性淘汰による進化論的視点や社会学的なキーワードで読みとく。 2本目の講演は、ロシア語通訳でもあった著者らしく国際関係論。 グローバリゼーションとは、イギリスやアメリカが、自分たちの基準で、自分たちの標準で世界を覆いつくそうとすること。国際化とは、世界の基準に自分をあわせようとすること。めざすべきはどちらでもないのではないかという話。 「これ