[2011年02月28日(月)] なぜ東欧監督と日本サッカーは相性がいいのか? 木崎伸也●文 text by Kizaki Shinya photo by AFLO Jリーグ2011「東欧監督考察」(1) この成功率の高さは、もはや偶然とは言えないだろう。 東欧に名将あり――。 イビツァ・オシムがジェフ千葉を変貌させて日本代表に引き抜かれ、ミハイロ・ペトロビッチはサンフレッチェ広島に独自のパスサッカーをもたらした。大分トリニータでは、いまだにランコ・ポポビッチ(現・町田ゼルビア監督)時代を惜しむ声がある。そして昨季、ドラガン・ストイコビッチ監督が、名古屋グランパスをJリーグ初優勝に導いた。 彼らは全員、旧ユーゴスラビアの出身だ。これまでJリーグには、ブラジルを筆頭に多くの国から指導者がやってきたが、旧ユーゴほどJリーグを率いるうえで相性のいい地域はないと言っていいだろう。 なぜ旧