まずコレ。 当事者であることは、何を意味しないか/世界、障害、ジェンダー、倫理☆ そうなんだろうか。研究者が障害者であれば、質的心理学研究における聞きとられる側の対象者である障害者への共感能力があり、搾取する意図もないことを意味するのか。そんなことは言えないと考える。田垣は、研究者と対象者(田垣の用語に従えば「協力者」)の間にある権力性に対しては敏感であるのだが、「同じ」障害者であるから共感し合い、帝国主義的関係から少なくとも距離をとることができると言っているように思える。しかし、同じ障害者であれば同じ視線で考えることができると言うことは、あまりにも危険すぎる。なぜなら、同じ障害者であることを利用し、搾取しようと考えることだってあり得るからである。そのような単純な事実に田垣が気づいていないはずはない。だとすれば、なぜこのようなことが言えるのか、僕には理解できないのだ。 さらに、論文中で「私