1月10日、世界中の自動車業界関係者の目がインドに向けられた。同国の自動車メーカーであるタタ・モーターズが、販売価格10万ルピー(約2500ドル=約28万円)の新型車を発表したのだ。名前は「ナノ」。その名のとおり、小型なクルマで、エアコンやラジオ、パワーウインドウといった快適装備はナシという、きわめてシンプルなクルマだ。 大手自動車メーカーの機先を制した「ナノ」 成長著しい新興国市場には、トヨタ自動車やスズキ、ホンダ、フォルクスワーゲン、ヒュンダイ、フィアットなど、世界中の自動車メーカーが注力している。例えばトヨタでは、2004年に新興国をターゲットにした世界戦略車「IMV」を投入している。さらにトヨタはIMVでもターゲットにできない低価格帯を狙った超廉価車用「NBC (ニュー・スモール・カー)」を2009年をめどに投入する模様だ。 しかし、今回のタタ・モーターズの「ナノ」で、トヨタをはじ
![ジャガーから2500ドルカーまで――世界中が注目の「タタ・モーターズ」とは?](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/ad02903bfdaaa058d2ffc484383f65229ec81c3f/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Fmakoto%2Farticles%2F0801%2F11%2Fyd_car.jpg)