2014-01-17 「街の本屋」海文堂書店閉店に思う このたびご紹介するのは、神戸の編集会社くとうてんより発行される雑誌『ほんまに』第15号。一読して、悔しくもうらやましいという気持ちを味わいました。今回、特集と題されて「[街の本屋]海文堂書店閉店に思う」。一書店への愛と惜別の念が盛りに盛られた一冊です。 内容は当店オンラインショップの商品ページをご覧いただくとして、まずはその、元利用者より寄せられたメッセージの熱量に圧倒されるようです。しかし、同業者の端くれとして考えさせられるのは元従業員の方々による寄稿。書店員と名乗るのもためらわれる駆け出しの自分にとって、そこにある一文一語のいちいちが示唆に満ちているように思えます。印象深い言葉は数あれど、すぐに思い浮かぶのが平野義昌さんの文にある「なくなる本屋になにか価値があるとすれば、それはさびしがるひとよりも、困る客によってわかる」という一節