xRの発展によってヒトの「知覚」は変質するか 空間体験デザイナー・sabakichiに聞く、可能性と課題 現実空間への「データ」の進出は、SF作品を始めとする“空想”として語られてきた定番のトピックスの一つである。しかし、2000年代以降「エアタグ」を始めとする「AR(拡張現実)」技術が登場し、空想は現実のものとなった。 「AR」や、ここ数年の間注目を集めた「VR」に次いで、2023年もっとも話題となったのは「MR」だろう。Metaは『Quest 3』でパススルー技術によるリアルとバーチャルの融合を一般化させ、Appleは『Vision Pro』で「空間コンピューティング」を定義しようとしている。世界最大手のテクノロジー企業はすでに現実空間へのアプローチを始めており、こうした技術は変数を意味する「x」を用いて「xR」と総称されている。 今回、リアルサウンド編集部ではVR/MRを軸に空間体験