昔、桜は陰性と訊いて、ずっとそう思い込んでいた。陰性の桜は人を集めて陽気に振る舞われるのを好む。梅は陽性で、人が静かに佇んで観ることが多い。そういえば、梅の花見を大人数でやったことがある。しかし、梅の時期の寒さのため、日本酒をいくら飲んでも寒さで震え、盛り上がらなかった。 ところが、ネットで桜を調べてみると、桜も梅と同じ陽性みたいなのである。 陽樹(ヨウジュ)と陰樹(インジュ)という名称であるが、陽樹は、光の量つまり太陽がたくさん当たらないと育たない樹木のこと。陰樹とは、光の量が少なくても育つ樹木のことだとか。森林ができるとき、まず草原に陽樹が育ち始め陽樹林となり、成熟してくると地面に太陽があたらなくなり、そこへ陰樹が入り込む。陰樹は光が嫌いではないので、陽樹の隙間に明るい場所があれば、そこから生長していき、やがて(陰樹が)勢力を広げ陰樹林となり安定していく。 代表的な陽樹には、アカマツ、