島根県益田市の国道191号で30日、小学生の集団登校の列に飲酒運転の軽トラックが突っ込み、小学3年の男児(9)と、付き添っていた男性(73)がはねられた。 男児は軽傷だったが、男性は31日未明、搬送先の病院で死亡した。男性は33年前、現場近くで下校中の次女(当時7歳)を交通事故で失っており、再発防止のために集団登校の見守り活動をしていた。 県警益田署の発表では、死亡したのは、近くの元洋装店経営・三原 董充 ( ただみつ ) さん。30日午前7時15分頃、市立豊川小学校の児童9人が現場交差点の横断歩道を渡るのを見守っていたところ、突っ込んできた車にはねられた。 車を運転していた同市の木材会社社員の男(62)の呼気から基準値を超えるアルコール分が検出されたため、同署は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致傷)と道交法違反(酒気帯び運転)容疑で現行犯逮捕した。
宮内庁の西村泰彦次長は17日の定例記者会見で、政府が2019年1月1日の新天皇即位と改元を検討していることについて、「1月1日は皇室にとって極めて重要な日で、譲位、即位に関する行事を設定するのは難しい」との見解を示した。 天皇陛下は毎年1月1日に、「四方拝」や「歳旦祭」などの宮中行事に加え、皇族方も出席する国事行為の「新年祝賀の儀」にあたられる。西村次長は「宮内庁としての現時点の考え方」と断った上で、「1月1日に、もう一つ大きな行事を同時に設定することは困難だ」と述べた。
作家の三島由紀夫(1925~70年)が自決する約9か月前、自らの文学観や死生観を肉声で語った録音テープが見つかった。 自決に向けて具体的な行動を構想し始めた頃の対談で、自らの文学の「欠点」などを約1時間20分にわたって生々しく語っている。三島研究者は「テープの存在は聞いたことがなく、未発表と考えられる」としており、三島の文学と思想を理解する上で貴重な資料となりそうだ。 テープはイギリスの翻訳家ジョン・ベスター氏(1927~2010年)と日本語で行った対談を収めたもので、東京・赤坂のTBSの社屋内で見つかった。ダビングされたものが資料ロッカーに保管されており、「三島由紀夫とジョン・ベスターの対談」と記され「使用禁止」(放送禁止)扱いにされていたのを社員が発見した。
【ジュネーブ=笹沢教一】中国政府が日本の排他的経済水域(EEZ)の周辺などで海底地形の調査を行い、国際水路機関(本部・モナコ)の下部組織に対し、中国語による命名申請を2016年に活発化させていたことが明らかになった。 海洋権益拡大に向け、中国は海上だけでなく、海底でも動きを一段と加速させている。 この国際機関は「海底地形名称小委員会( SCUFN ( スカフン ) )」。国際的に統一された海底地形名を定める機関で、12月21日に16年の各国の申請状況と登録結果を盛り込んだ最新報告書を公表した。 それによると、中国国家海洋局は16年、前年の倍以上となる50件の中国語名申請を行っていた。うち16件は受理され、34件は「沿岸国との係争に発展する深刻な懸念がある」などの理由で受理されていない。
プランタン銀座の最後の営業日、行列を作って開店を待つ買い物客ら(31日午前10時31分、東京都中央区で)=杉本昌大撮影 「プランタン銀座」(東京都中央区)が31日に営業を終え、開業から32年の歴史に幕を閉じた。 午後4時の閉店にあわせ、店舗の入り口で従業員が「ありがとうございます」と声をかけながら、最後の客を見送った。 友人と訪れた港区の公務員(43)は、「アンジェリーナ」のモンブランが大好きで、約20年前から月1回のペースで通っていたといい、「プランタンは『銀座っぽさ』を象徴する場所だった。ひとつの時代が終わるような気がして感慨深い」と話していた。 プランタン銀座は仏プランタン社との商号・商標契約が2016年末で終了することに伴い、1月1日付でマロニエゲートに社名を変更。一部の店舗は2日から営業し、現在の本館は3月15日にリニューアルして開業する。
日本などの研究者が参加する欧州合同原子核研究機関( CERN ( セルン ) )の国際研究チームは、反物質の性質を精密に測定することに成功した、と発表した。 19日付の英科学誌ネイチャーに論文が掲載される。 宇宙の誕生時、物質と反物質は同数あったと考えられる。しかし現在の宇宙には物質が大量にあり、反物質はほとんど存在しない。「消えた反物質」は物理学の謎で、物質と反物質には「電気以外に異なる性質がある」という説があるが、反物質は物質と触れると消滅するため検証が困難だった。 研究チームは、水素の反物質「反水素」を人工的に作り、磁場の中に高い効率で閉じこめる技術を開発。反水素にレーザー光を当てる方法で、反水素のエネルギーが変化する様子を、精密に測ることに成功した。チームの石田明・東京大助教は「『物質優勢の宇宙』の解明に向け、第一歩を踏み出せた」と話している。
◆改正風営法 適応できず/店長ら苦渋の決断 ソウルやファンクなどの音楽やダンスを夜通し楽しめる「クラブ」が今年、岐阜市の柳ヶ瀬商店街周辺で相次いで閉店した。柳ヶ瀬には小規模なクラブが数多く、音楽を愛する若者らを引きつけてきた一面もあるだけに「街の魅力が失われつつある」と嘆く関係者もいる。人気店減少の背景に、国が6月に改正風俗営業法を施行したことがあるようだ。(古和康行) 9月中旬、柳ヶ瀬商店街近くの「エメラルダ」。頑丈な鉄扉を開けると、グラスを手にした大勢の若者たちが小気味よいダンス音楽のビートに酔いしれ、体を揺らしていた。常連客で、DJとして出演もしてきた岐阜市の会社員、三浪清平さん(27)が漏らす。「これから俺、どこで音楽を聴けばいいんだろう――」 エメラルダは9月末に閉店した。店長の男性(41)によると、改正風営法に合わせて営業許可を取り直すと「金融機関から融資を受けづらくなる」こと
安倍首相(左)とトランプ氏(右)の会談に同席する長女のイバンカ氏(右から2人目)。隣は夫のクシュナー氏(17日午後、米ニューヨークで)=内閣広報室提供 【ワシントン=黒見周平】トランプ次期米大統領と安倍首相の17日の会談で、トランプ氏の長女イバンカ氏(35)が同席していたことなどが米メディアで波紋を呼んでいる。 会談はトランプ氏の家族が暮らすトランプ・タワーで行われ、イバンカ氏と夫のジャレッド・クシュナー氏(35)も同席した。米メディアから「トランプ氏と交渉するには、イバンカ氏を通せばいいというシグナルを世界に送ってしまった」「私人が出るのはふさわしくない」などとの批判が出ている。 イバンカ氏はトランプ氏が経営する会社の役員を務めており、政権入りの考えはないとされているが、同氏が溺愛する娘として隠然たる影響力を持つのは避けられないとの見方が多い。
1970年に開催された大阪万博のシンボル「太陽の塔」(大阪府吹田市、高さ約70メートル)の内部が29日午後、一般公開された。 30日までの2日間、約4万件の応募の中から抽選された約1300人が塔内に入る。 太陽の塔 大阪万博のテーマ館の一部で、巨大な屋根を貫いて建設された。モデルは、岡本太郎が飼っていたカラスとも、岡本自身とも言われる。万博入場者約6400万人中、917万人が内部を見学。周囲に「青春の塔」と「母の塔」も建てられたが、万博後に撤去された。 塔は芸術家・岡本太郎(1911~96年)の代表作で、内部は万博閉幕後、耐震性の問題などから原則非公開とされてきた。近く耐震改修工事が始まるのを前に、万博当時の姿を見てもらおうと、塔を管理する府が公開を決めた。塔の内部は工事終了後、2018年3月から常時公開される。
燃費不正の再発防止について、追加の指示書類を受け取る三菱自動車の益子修会長兼社長(右)(15日、東京都千代田区の国土交通省で) 三菱自動車が燃費データの不正発覚後、社内で行った燃費の再測定について、担当者が不正を認識しながら測定を続けていたことが15日、国土交通省の立ち入り検査の結果報告でわかった。 不正は対象の9車種のうち8車種に及び、国交省は「常軌を逸する事態」として厳しく指弾した。三菱自の企業体質が改めて問われている。 三菱自は今年4月に軽4車種の燃費不正が発覚後、販売中だった別の9車種について社内で燃費値の再測定を実施した。しかし、結果が国が測定した燃費値とかけ離れていたため、今月2日、国交省が三菱自本社などに立ち入り検査をしていた。 国交省の検査結果によると、三菱自は不正発覚後、国の審査機関から燃費測定に必要なデータの測定法について改めて説明を受けていた。しかし、現場担当者は国の
ジャーナリズムが大きな岐路を迎えています。インターネットの普及によって情報の受け取り方が多様化し、民主主義の基盤を支えている報道の世界にも大きな変化の波が訪れています。ネット上では「読まれる記事」こそが「良い記事」と言われ、その記事に収益性も求められる時代になりました。一方で、ネット空間においては短絡的、感情的な世論形成がまま見受けられるようになりました。日本では硬派の記事が好まれなくなってきたというデータもあります。このような変革の中で健全なネット世論を構築するため、私たちはこれから何を目指し、何をなすべきでしょうか。広くネット業界にかかわる当事者へのインタビューを通し、望ましいネット「よ・ろん」を考えたいと思います。第1回は、スマートニュースの川崎裕一執行役員広告事業開発担当に聞きます。 ――居心地の良さそうな素晴らしいオフィスですね。いかにも、IT企業らしい雰囲気が漂っています。 ア
◇高松の中古書店 多くの作家に愛され、小説の舞台になってきた長野県軽井沢町に、店主らのセンスで本を選ぶセレクト書店がオープンした。同町では昨年8月に新刊書店がなくなり、読書好きの地元ブティックオーナーが、知り合いだった高松市の中古書店経営者に協力を求めた。文学の街・軽井沢を発信しながら、瀬戸内の島々を紹介する本も置き、軽井沢と瀬戸内をつなぐ拠点にしたいという。(浅田真理) メインストリートの軽井沢本通りで、 三石 ( みついし ) 美智子さん(60)が営むブティックの2階にある「COUNT BOOKS」。4月下旬にオープンした店内には、約100平方メートルに堀辰雄や北杜夫の作品など約1000冊が並ぶ。本を読みながらゆったり過ごせるカフェも併設、コーヒーの香りが漂う。 三石さんは「読書せずには生きていけない」という大の本好き。旅する青年の成長を描いた五木寛之の「青年は荒野をめざす」に背中を押
警察庁は、風俗営業法で原則として午前0時以降の営業を認めていないクラブなどの「ダンス営業」について、営業時間を翌朝までに緩和する方針を決めた。 今後、有識者会議で検証を行い、今秋にも同法の改正案を国会に提出する。 風営法は、ダンス営業を「風俗営業」と規定し、営業の時間、地域を制限しているが、政府の規制改革会議は13日、安倍首相に行った答申で、ダンスを巡る営業時間の緩和を検討するよう提案。2020年の東京五輪・パラリンピック開催に向け、クラブを観光資源として活用する狙いもあり、古屋国家公安委員長も同日の閣議後記者会見で、秋の臨時国会での法改正案の提出を目指すことを明らかにした。 警視庁や大阪府警などは、クラブの周辺住民からの騒音苦情や、店内や店の周辺で暴力事件が相次いだため、「時間外営業」を行っているクラブに対し、風営法違反容疑での摘発を進めており、11年には22件に上っている。警察庁では、
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