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ブックマーク / www.ele-king.net (170)

  • Moodymann | ele-king

    結論から言えば、作『Moodymann』はここ最近のムーディーマンのなかでは抜きんでている。まず何よりもこれは『Black Mahogani』以来の大きなリリースであり、ここ数年のベスト盤的な内容で、彼の集大成でもある。これからムーディーマン(デトロイトの、カルト的な人気をほこるハウス・ミュージックのDJ/プロデューサー)を聴きたいという若い方がこの文章を読んでいたら、迷うことなく作を手にするがいい。 というか、このところのムーディーマンは、2012年の『Picture This』をのぞけば、長くもなく短くもないミニ・アルバムをヴァイナルのみの限定盤としてリリースしている(2008年の『Det.riot '67』、2009年の『Anotha Black Sunday』、昨年の『ABCD』……)。これらはすべてが予約で売り切れるほどの競争率なので、当に好きな人/レコードのためには努力を

    Moodymann | ele-king
    minesweeper96
    minesweeper96 2014/02/09
    「現代のような音楽が売れない時代に、こと洋楽への関心が弱まっている日本において、ハウスを扱っているすべての輸入盤店で発売直後に「SOLD OUT」とするムーディーマンの人気は、異例中の異例だ」
  • ファンキーモンキーベイビーズは解散し、大友良英はタモリと邂逅した | ele-king

    Home > Columns > ファンキーモンキーベイビーズは解散し、大友良英はタモリと邂逅した- ――2013年におけるノベルティソングの復権 『第55回 輝く! レコード大賞』の作曲賞に、“あまちゃん オープニングテーマ”と“潮騒のメモリー”が選ばれた。多くの人と同じように、僕も以前から、大友良英やフィラメントなどを好んで聴いていたので(とくにONJO『アウト・トゥ・ランチ』やグラウンド・ゼロ『ナル・アンド・ヴォイド』などには感銘を受けた)、彼やサチコ・Mの音楽が国民的に愛されることには痛快さと嬉しさを感じるわけだが、それ以上にこの劇中曲の受賞は、昨今のポップスの主流が、ますます「アーティスト」系から「ノベルティ」系へ移行していることを示しているように思えた。 大瀧詠一はかつて、近代日の大衆音楽はすべからく日以外の音楽の影響を受けているとして、これを「世界史分の日史」と分数のイ

    ファンキーモンキーベイビーズは解散し、大友良英はタモリと邂逅した | ele-king
  • OPPA-LA | ele-king

    minesweeper96
    minesweeper96 2014/01/09
    Oppa-la、すごい昔に一度回したことある。下手だったし、ガラガラだったけど、良い箱
  • KABUTO | ele-king

    KABUTOは千葉出身、東京在住のDJ。KABUTOが少年時代を送った1980年代~90年代はパンク以降の音楽、クラブ・カルチャーの隆盛、ファッション、スケート・ボード、あらゆるユース・カルチャーが混然となった時代である。当時10代のKABUTOは千葉の街で、日々次々と生み出される新しく刺激的なムーブメントの数々を、ヤンチャな遊びの過程で貪欲に吸収して育った。 そして2000年代になり、KABUTOは地元の先輩であるDJ NOBUからの誘いで、始動間もない〈FUTURE TERROR〉に加入する。千葉という街で何の後ろ盾もなく、仲間たちによる手づくりで始められた〈FUTURE TERROR〉……それがどれだけ特別なものであるかは、インタヴュー文でKABUTOの言葉から知ってもらうべきだろう。とにかくKABUTOは〈FUTURE TERROR〉のオリジナル・メンバーであり、後に彼は〈FUT

    KABUTO | ele-king
    minesweeper96
    minesweeper96 2013/12/25
    「厳しい状況になればなるほど、音楽って良くなっていくじゃないですか」
  • 渋谷慶一郎+岡田利規 『THE END』 | ele-king

    May 23th–24th, 2013 Tower (通常版) Tower (完全生産限定盤) HMV (通常版)HMV (完全生産限定盤) 先日のパリ・シャトレ座での公演が、賛否巻き込む大反響を呼んでいる『THE END』(渋谷慶一郎+岡田利規)。オペラ全曲を収録したCDがついに発売。「20世紀記録メディアへのレクイエム」を謳う豪華版も同時リリース。発売は11月27日だ。 綾門優季 Nov 21,2013 UP 客層のまったく読めない客席だった。〈Bunkamuraオーチャードホール〉にここまで異なる人種が集まること自体かなり珍しいのではないだろうか? わたしの右隣のおじさんは小難しい評論集を紐解きながら、連れのおじさんと、最近のチェルフィッチュは迷走しているように思えるね、『三月の5日間』から『ホットペッパー、クーラー、そしてお別れの挨拶』までは若者特有の切実さが保たれていたんだよ、し

    渋谷慶一郎+岡田利規 『THE END』 | ele-king
    minesweeper96
    minesweeper96 2013/11/22
    「客層のまったく読めない客席だった。〈Bunkamuraオーチャードホール〉にここまで異なる人種が集まること自体かなり珍しいのではないだろうか?」
  • Ryoji Ikeda | ele-king

    「レコード盤、楽曲の思考、楽譜、音波、これらは互いに、言語と世界の間に成立する内的な写像関係にある」(ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』野矢茂樹・訳) 耳を貫くような高音のパルス音が鳴りはじめる。強烈な電子音響が炸裂する。タイプライターのような細やかなリズム。モールス信号の微かな音の断続と持続。音響が震動し分裂する。加速し、炸裂し、震動する。音は意味を剥ぎ取られ、データの素粒子へと還元していく。光のレントゲンのなかで極限まで剥ぎ取られた電子音が身体に注入される。0と1。そんなデータに還元された極限の音響が鼓膜や脳を揺らす。その圧倒的な音響の快楽。あらゆる意味を超越して、ただただ快楽的な電子音饗の群れが、耳を、鼓膜を、脳にアディクトする。刺激・律動・数・美。第二次世界大戦末期、国防軍最高司令官の最後の戦況レポートを記したタイプライターの文書が焼け焦げていたように、言葉など、もうすでに消失し

    Ryoji Ikeda | ele-king
  • interview with Richard H. Kirk (Cabaret Voltaire) | ele-king

    1970年代末、スロッビン・グリッスルとともにノイズ・インダストリアルの代表とされていたのがキャバレー・ヴォルテールだった。僕は、しかし、SPKと出会うまでノイズ・ミュージックに価値を見出せることはなかった。キャバレー・ヴォルテールも初期はどこがいいのかさっぱりわからなかった。『レッド・メッカ』(81)や「スリー・マントラス」(80)が面白くないとはとても言い出せない空気のなか、そのようなものがやたらと持ち上げられていた1981年がしぼみはじめ、やがてブリティッシュ・ファンク・ブームがやってくる。それを逸早く察知したかのように〈ヴァージン〉がディーヴォやDAFをフィーチャーした『メソッド・オブ・ダンス』というコンピレイション・シリーズをリリースしはじめ、「踊るニューウェイヴ」の時代がやってくる。ノイズ・グループだと思われていたキャバレー・ヴォルテールが『2×45』(82)をリリースしたのは

    interview with Richard H. Kirk (Cabaret Voltaire) | ele-king
  • To Rococo RotのRobertやausも参加、美麗エレクトロニカの夕べ! | ele-king

  • interview with SEINO EIICHI | ele-king

    ハイボールと向精神薬を飲みながら、レゲエが聞こえるガーナの海岸に佇む日人医師を想像しよう。アメリカでは金融危機が起きて、投機マネーがサハラ砂漠を渡る。Eメールは傍受され、情報は無限に拡散する。20年前に東南アジアの海辺のレイヴや欧州のフェスを巡ったバックパッカーは、いまウィキリークスよろしく国際金融資の闇について話しはじめる。清野栄一は、有閑マダムと早熟な高校生が溜まっている世田谷区の昼下がりのファミレスで、大きな声で口を休めることなく、投機マネーやマネー・ロンダリングの説明を続ける。利益と金とコカイン。それは誰もが勝ち目のないゲームに駆り出された世界の寓話のようだ。 彼の処女作である『レイヴ・トラヴェラー』は、ちょうど日トランスや野外レイヴが加速的に拡大した時期に刊行されたこともあって、多くの読者にレイヴの3文字を叩き込み、多くの読者をバックパッカーに変えている。いまだに夏になる

    interview with SEINO EIICHI | ele-king
    minesweeper96
    minesweeper96 2013/10/08
    素晴らしい。読まなきゃなー
  • R.I.P. 藤圭子 | ele-king

    藤圭子登場の衝撃で花ひらいたブルース演歌の世界は70年代なかばころまでに最初のピークを迎えた。私は藤圭子の神髄はデビュー曲「新宿の女」、「圭子の夢は夜ひらく」、あるいは「命かれても」「東京流れもの」あたりだと思うのだけど、いずれも70年の『新宿の女/"演歌の星"藤圭子のすべて』にまさにすべて集約されていた。演歌であり艶歌、五木寛之にならえば「怨歌」でもあった藤圭子の低音のドスのきいたしゃがれ声は、おりしも70年安保の〜とつづけると話が長くなるからはしょりますが、私のように母の腹の中であさま山荘事件テレビ中継で胎教され、沖縄が土に復帰した後、つまり60年代末までの夢がついえた世界に生まれいずる者がはじめて吸った空気に残り香のように漂っていた----かどうかは知らない。そんなこと憶えているはずもない。『仮面の告白』でもあるまいし。しかし一方で彼女の歌がその時代のBGMだったのは音盤を聴けば

    R.I.P. 藤圭子 | ele-king
  • The XX | ele-king

    今年も終わってしまった......。 フジロックは3日間で100を超すアクトがライヴを繰り広げるのだが、そのなかで毎年いくつかの奇跡のようなステージが生まれている。毎年必ずフジに行く人たちはそのことをよく知っているので、自分のアンテナを最大限に広げ、最高の瞬間の目撃者たろうとがんばるのである。 それはかならずしもメイン・ステージのヘッドライナーではないし、自分が大好きなアーティストであるわけでもない。普段はあまり聴かないアーティストでも、会場にいてタイムテーブルを眺めていると、妙に気になったりするのだ。 そしてその予感につられて泥濘んだ山道をえんえん歩いた先にとんでもない瞬間を目撃するのは、このフェスの醍醐味のひとつだろう。 今年は予想通り3日間断続的な雨に降られはしたものの、オーディエンスは雨などものともしない完全装備であの広い会場を移動していた。まったく目撃することはできなかったが、ラ

    The XX | ele-king
  • ANYWHERE STORE OPEN !! | ele-king

    minesweeper96
    minesweeper96 2013/06/20
    HONEST JON'Sのトートバッグ衝動買いした
  • DJ Koze | ele-king

    風営法改正のためのレッツダンス署名もいよいよ提出され、朝のテレビ番組などでも報道されるようになったが、見ているとどうもマスなメディアの多くでは「なぜ深夜でなければならないのか」というところをあまり上手くは説明できていないような気がする。いや、25時を回ってからクラブから外に出された方がかえって危険だから、とか何とか現実的な反論もあるにはあるのだが、午前3時を回って朝に向かう、ダンスフロアの「あの感じ」を、クラブを知らないひとに説明するのはクラバーにだって難しい。あるいは、それは言葉にせず胸にしまっておくものなのかもしれない。多くの人間がアルコールや何かに酔い、疲労と眠気がさらなる快楽に変換されるあの時間帯は、そこに集ったひとたちが味わえるちょっとした秘めごとのようなものなのだから......。 マティアス・アグアーヨのシングル"ミニマル"のDJコーツェによるリミックスが大ヒットしたのは、ダ

    DJ Koze | ele-king
    minesweeper96
    minesweeper96 2013/06/04
    『午前3時を回って朝に向かう、ダンスフロアの「あの感じ」を、クラブを知らないひとに説明するのはクラバーにだって難しい』
  • すでに伝説だ | ele-king

    嵐で中止を余儀なくされた伝説の1回目、私と野田さんと三田さんと磯部くんでネット中継による開演前の前説を行い、果たしてこの巨大な会場が埋まるんだろうかと抱いた不安が杞憂に終わった2回めを経て、3回目となるフリー・フェスティヴァルを、ドミューンは、宇川直宏は「FREEDOMMUNE 0 〈ZERO〉 ONE THOUSAND 2013」と銘打ち今年も開催する。 すでにご承知の方も多いと存じますが、第1弾ラインナップでペニー・リンボーが登場すると聞いたときはさすがに魂消たが、第2弾は瀬戸内寂聴氏であることを知ったときは尻子魂を抜かれる思いがした。アナーコ・パンクの雄、というか、言葉そのものであるCRASSについては、昨年ジョージ・バーガーの同名書が日語で読める彼らの足跡を詳述して、どうせなら再結成して来日とかしないかと念じていたが、CRASS名義ではないもののペニー・リンボーがイヴ・リバティー

    すでに伝説だ | ele-king
  • interview with AOKI takamasa | ele-king

    村上春樹がなぜ海外であんな評価されているのかと、英国在住のある人に尋ねたところ、エキゾチック・ジャパンではないところが良いのではないかという答えをもらった。欧米の理屈のなかで解釈できると。なるほど。 これ、読み替えれば、世のなかにはエキゾティズムをかさにして輸入されるものは多くあれど、ハルキはそれを売りにしていない、ということにもなる。三島由紀夫も、相撲も舞踏も、オタク文も、良い悪いは別にして、エキゾティズムないしは物珍しさとして受け入れられているフシは隠せない。とくにパリとか、博覧会気質の伝統なのだろうか......。アメリカとか......。 エキゾティズムは使いようだ。サイトで公開されているアシッド・マザーズ・テンプルのインタヴューを読めば、こうした眼差しを逆手にとるように、敢えて確信犯的に利用しているところが見える。YMOにもそれがあった。ケンイシイやDJクラッシュもそれを利用し

    interview with AOKI takamasa | ele-king
    minesweeper96
    minesweeper96 2013/05/27
    「テクノは、ぜんぶの音楽の最終地点だという気がするんですよ」
  • Mark Ernestus presents JERI-JERI | ele-king

    ときにケオティックに、厳密に、それ自身が生き物のように動めき、しかし、あたかも機械のように展開するポリリズムの醍醐味、情け容赦ないリズムの反復、多彩なドラミング──アフロ、ラテン、ファンク、そしてダブとテクノ。 録音が素晴らしい。この気持ちよさは、ヘッドフォンよりもスピーカーで聴いたほうが良い。ベーシック・チャンネル級の低周波が出ている。とはいえ、ここはベースをやや引き締めて、中音をクリアにしたほうが、この打楽器協奏曲の陶酔は伝わる。13人もの打楽器奏者によるアンサンブル、打ち鳴らされるビートが心地よい雨粒のようにスピーカーから空間に広がる。 芸術的な録音──昔から耳の肥えたドイツ人は、こういう仕事を精密にやる。という印象がますます焼き付くだろう。いや、ドイツ人だからこれができるわけではないのだが......セネガルの民族音楽そのものは、いまさら珍しくはないにせよ、欧州のミニマル・ダブの音

    Mark Ernestus presents JERI-JERI | ele-king
    minesweeper96
    minesweeper96 2013/05/21
    ミニマル・ダブ meets セネガル・ドラミング。すごすぎる
  • John Beltran | ele-king

    ジョン・ベルトランは、デトロイト・テクノ第2世代として登場して、もっとも地味~な存在だったのに関わらず、結局、20年後のいまも作品が楽しみにされているひとりとなった。先日リリースされたムードマンのミックスCDの1曲目が、彼の1996年の名作『テン・デイズ・オブ・ブルー』から選ばれているように、ジョン・ベルトランの繊細かつ小綺麗な音響とメロディは、タイムレスだ。 ジョン・ベルトランの中途半端なアンビエント・テイスト、中途半端なクラブ・テイストは、もうすぐ新作がリリースされるゴールド・パンダのいる領域と重なる。美しく、そして、どちらでもない感覚がベルトランの魅力であることに間違はない。10年ほど前、クラブ・ジャズからの賞賛のなかで発表した、自身のラテン・ルーツを強く意識した〈ユビキティ〉時代の作品も悪くはないが、僕は、中途半端なアンビエント・テイスト、中途半端なクラブ・テイストを持った彼の曖昧

    John Beltran | ele-king
  • Lapalux | ele-king

    minesweeper96
    minesweeper96 2013/04/08
    こりゃやばい
  • interview with Daughter | ele-king

    〈4AD〉といえば、最近はバウハウスでもコクトー・ツインズでも『ディス・モータル・コイル』でもない。それはすでにディアハンターであり、アリエル・ピンクであり、セント・ヴィンセントであり、グライムスであり、インクのレーベルである......そう認識する世代が登場してきている。こうして眺めると、まるで新興レーベルのようにリアルなリリースが行われているのがわかる。設立から30年以上、音楽的には多様性を受け入れながら、レーベル・カラーはいまだ鮮やかに保ち、イメージ的にも商業的にも現役としての存在感を失っていない。つくづく〈4AD〉は偉大である。 ロンドンの3ピース、ドーターもまたその歴史の末端に名を連ね、その現在を更新する存在だ。まずは音を聴いてほしいと思う。ウォーペイントがいわゆる「オルタナ」のギター・ロックを2000年代のサイケデリック/シューゲイズ――ディアハンター以降の感性で書き換えたよう

    interview with Daughter | ele-king
  • interview with Jeff Mills | ele-king

    ハード・ミニマルとは、ジェフ・ミルズがひとりで切り拓いたダンスのサブジャンルだ。最近ではそれが、大雑把に言って、インダストリアル・ミニマルとして呼び名の元でリヴァイヴァルしている。20年後にして、『ウェイヴフォーム・トランスミッション』のようなサウンドをふたたび聴くことになるとは思ってもいなかった。そして、ジェフ・ミルズがそうしたリヴァイヴァル現象を良く思っているはずもなかった......。 昨年の、彼自身のレーベル〈アクシス〉20周年を記念してのベスト盤『シーケンス』を経てリリースされるジェフ・ミルズの新作は、驚くべきことに、宇宙飛行士である毛利衛との共作となった。毛利衛がストーリーを書いて、ジェフ・ミルズが音を加えた。『ウェア・ライト・エンズ』=明かりが消えるところ=闇=宇宙ないしは宇宙体験がテーマだ。 精力的な活動を続けながら、とにかく迎合することを忌避し、誰もやっていないことにエネ

    interview with Jeff Mills | ele-king
    minesweeper96
    minesweeper96 2013/04/01
    「いまさら"ストリングス・オブ・ライフ"を知る必要もない。若い人たちは、歴史に囚われずに未来を見て欲しいと思う」